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スワップで有利になるのは?

2016/01/25, 15:42 - BY RIOT GAMES

スワップで有利になるのは?


LJLでも頻繁に見られるスワップ戦術。MID以外でレーニングが起こらないので、観戦するにはちょっと物足りなかったりもするこの戦術だけど、実はその裏では通常のレーニング以上に熾烈な駆け引きが行われている。トッププレイヤーが何を狙ってスワップし、その狙いにどう対抗し、何が戦術の明暗を分けるのか。今回はそんなスワップゲームの話をしてみたいと思う。

まずはスワップゲームの特徴から。

・TOP、BOTでのレーン戦が起こらない。

・TOPとJUNGLEが一緒に中立モンスターを倒して回る。

・SUPPORTは一度レーンに顔を出してTOPレーナーを締め出した後、ロームする。

・互いにタワーを破壊しあうので、試合展開が速くなる。

 

これらの特徴から、スワップゲームで有利になるチームと不利になるチームを考えると、こうなる。

・TOP、BOTのレーン戦で劣勢なチームが、その不利を解消できる。

・お互いにTOPの成長が大きく遅れるので、ナーやマオカイのようなゴールドが少なくても仕事ができるチャンピオンが有利で、ライズのような「育てば強い」タイプは不利。

・SUPPORTがロームする時間が長くなるので、アリスターやレオナのようなギャンクに強いチャンピオンが有利で、ソナやソラカのようなレーンで強いタイプは不利。

・MIDは直接の影響はないが、SUPPORTのギャンクを避けるための機動力やタワー下でのミニオン処理能力を持つチャンピオンがマッチする。

・試合展開が速いので、低レベルから強いチャンピオンが有利、レイトゲームに強いタイプは不利に。  

 

イメージ通りだっただろうか、それとも意外な点があっただろうか。特に重要なのはSUPPORTやTOPへの影響で、レーン戦でもスワップ戦でも強いナーやアリスターは、相手にスワップされた場合の対応力も評価されて多くピックされている。さらにソロランク戦で人気のソナ、ソラカ、リベン、ケイトリンなどがプロシーンで使われない理由もここにある。レーン戦でどれだけ強くても、相手にスワップされてしまえばその強みは発揮できない。TOPがイグナイトではなくテレポートを持つようになったのもスワップ対策を兼ねているし、MIDでクレンズが流行っているのも、頻繁にギャンクにくるSUPPORT対策だったりする。実はスワップ戦術は、試合の展開にとても大きな影響を与えていると言えるだろう。

最近のLJLでいえば、Round2の7h vs DFM Match1が典型的なスワップの成功例だった。マッチアップは、TOPがEvi(ライズ)対Yutapon(ナー)、BOTがYutoriMoyashi(コーキー)&Beni(バード)対Zerost(カリスタ)&Eternal(アリスター)。そしてJUNGLEはawaker(キンドレッド)対Catch(レク=サイ)、MIDがShinmori(リサンドラ)対ceros(ヴィクター)だ。DFM側がスワップを仕掛けたわけだが、全ての要素がスワップ戦術に向けて設計されていることがわかる。そして、cerosのサモナースペルはフラッシュとクレンズだ。

そんないいことづくめに見えるスワップにも、もちろん弱点はある。特に大きいのがBOTレーンで人数差ができることで、それはつまり、ドラゴン争奪戦で不利になることを意味している。序盤の重要なオブジェクトであるドラゴンを放棄してでもレーン戦を避けたい場合、相手TOPの成長を止めたい場合、SUPPORTのローム勝負に自信がある場合、などにのみ選択される戦術と言えるだろう。つまり相手にスワップされたら、ドラゴンを確実に確保しながらできるだけ試合を長引かせ、SUPPORTとJUNGLE2人で仕掛けてくるギャンクをいつも以上に警戒することが、有効な対策になるのだ。

通常のレーニングと違う見慣れない展開になるので、プレイヤーはもちろん観戦側にも少しだけ知識が必要になるスワップゲーム。しかし、なぜそれを仕掛けたのか、それにどう対応したのか、という部分がわかると観戦は一気に楽しくなる。今度スワップゲームを観る時は、今日紹介したいくつかのポイントを頭に置いて、トッププレイヤーの頭の中を少し覗いた気分になってみよう!