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―有利から勝利までの距離―

2016/03/08, 20:00 - BY RIOT GAMES

―有利から勝利までの距離―


Round7最後の試合は、USG vs BEのカード。勝てば単独3位と、プレーオフ進出のためにも落せないUSGに、入れ替え戦回避へ一縷の望みをかけるBEが挑む構図だ。

1戦目、USGはいつものメンバー、BEはMIDにMugoon、SUPPORTにYoshiakiを起用した布陣。ここまで6連敗、しかしこの日のBEは一味違う戦術を用意していた。 第1戦は、apaMEN(ポッピー)、isurusi(エリス)、CLOCKDAY(リサンドラ)、Haretti(カリスタ)、Enty(アリスター)という完全なエンゲージ構成のUSGに対し、BEもArford(ノーチラス)、CarilRui(グレイブス)、Mugoon(コーキ)、RhythmAsalt(ルシアン)、Yoshiaki(ブラーム)とBEはエンゲージをいなしながら中距離でダメージを与える構成で迎え撃った。

開始直後、USGにとっては「いつも通り」、そしてBEにとっては「珍しく」互いに相手ジャングルへ侵入しあう。そのまま両チームともにスワップし、TOPでADCとSUUPORTの2v2、BOTがTOP同士の1v1となった。 双方の作戦が噛み合った形だが、3分に早くもその影響が出る。

TOPサイドのリフト・スカトルでCarilRuiがisurugiに仕掛ける。最初に寄って来たのはYoshiakiだったが、その後が続かなかった。レーンを捨ててTOPからはHarettiとEntyが、MIDからはCLOCKDAYがフラッシュまで使ってかけつけ、BOTからはapaMENがテレポート。開始直後の小競り合いに5人がかりでUSGが介入し、HarettiがCarilRuiとYoshiakiをキルして一気に主導権を手にする。

7分にもTOPを4人で急襲し、撤退が遅れたYoshiakiをキルしてリードを広げる。 勝負あったかに見えたが、この日のBEは一方的な展開を許さない。10分にUSGが今度はBOTに4人で仕掛けたところへ、Arfordのテレポート、そしてMugoon、CarilRuiも挟む形で参戦し、2キルを奪われたものの4キルを取り返し、BOTタワーも守りきることに成功。 USGが仕切りなおしてBOTタワー、ドラゴンなどを確保していくが、BEもMugoonがTOPタワーを破壊し、19分にはトリニティ・フォースを持ったMugoonがCLOCKDAYをソロキル。

21分には自陣ジャングル内に入ってきたUSGを捕まえて集団戦で勝利し、MIDタワーの破壊につなげる。この時点でゴールド差はなくなっていた。 しかしイーブンな状態で中盤戦を迎えるということは、戦術の引き出しやローテーションの知識などの「地力」が問われるということを意味していた。ここからBEは、じりじりと劣勢に追い込まれる。

USGに着々とドラゴンスタックを重ねられ、孤立した一瞬の隙にMugoonが、Yoshiakiが次々とつかまる。30分、31分と立て続けに起こった集団戦もUSGに有利な形で進められ、33分の集団戦では3キルを奪われ、ついにバロンもUSGの手に。 バロンバフを生かして2つのインヒビターを破壊され、最後はジャングル内の視界を確保しに動いたYoshiakiが捕まったところから3キルを奪われ、ネクサスが破壊された。

 

しかし第2戦、BEのリードで試合が始まる。 BEのCarilRui(グレイブス)、RhythmAsalt(ルシアン)というダブルマークスマン構成に対抗して、USGはapaMENがラムスをPICKしたこの試合、apaMENを育てたいUSGがスワップを仕掛ける。 USGがBOT、BEがTOPのタワーを破壊しあった後、USGは予定通りBOTにapaMENを送ってBOTタワー下でファームを開始。

しかしBEはその思惑を上回り、BOTをMID以外の4人で急襲。isurugi、Entyが援護に来るも、BEはタワーへの圧力をかけ続ける。ラムスの挑発をブリンクでいなしたRhythmAsaltの好プレーもあり、EntyをキルしてBOTタワーも破壊することに成功する。 取り返そうとBOTのMugoonにギャンクに来たところを逆にTOPに人数をかけてセカンドタワーを折るなどカウンターの動きも決まり、16分時点で2000ゴールド以上のリードを築く。

試合の流れを引き戻したのは、やはりapaMEN。Mugoon(ルル)以外に魔法ダメージを与える術がないうえに通常攻撃の比重が高いBEは、ソーンメイルを持ったラムスに対処する方法がない。25分に自陣ジャングルに無造作に侵入してきたisurugiとEntyをキルしてBEがバロンを開始するも、ほぼ単独で突っ込んできたapaMENにバロンを止められてしまう。まさに、味方のミスを帳消しにするファインプレーだった。

正面からは当たれないBEに対して、USGはラムスの存在感をてこに徐々にマップコントロールで圧力をかけ、BEはジャングルにも入れない状態に。USGは安全に28分時点でドラゴンの4スタック目、31分にバロンを獲得すると、バロンを止めに来たBEに対して反転し3キル+BOTとMIDのタワー+両インヒビター+ネクサスタワー2本を破壊。BEが一度はなんとか押し返したものの、体勢を立て直したUSGが再び進軍し、そのままネクサスも破壊した。

 

結果的には地力の差を見せ付けられる形となったが、2戦ともかなりの時間までイーブン、またはBEがリードした状態で試合は進んでいた。BEにとっては、過去の敗戦とは違う手ごたえがあったのではないかと思う。 相手のアクションに対して能動的に反応する、自分たちから人数差を作ってオブジェクトを狙いに行く、という判断がこれまで以上にできていたからこその展開だった。

あとはそれを継続させ、手にしたリードを拡大させる方法、相手のミスを待つのではなく自分たちから仕掛ける方法をさらに高めていくだけだ。 そして逆にUSGにとっては、「仕掛ける」という自分たちのストロングポイントの精度について見直す契機になる試合だったと言えるだろう。次々と仕掛けた策のいくつかは、せっかく築いたアドバンテージを放棄しかねない危うい物だった。

この仕掛けが勇猛果敢なのか、それとも自暴自棄なのか。そのリスク計算の精度を高めることで爆発力にも磨きがかかるはずだ。