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―エースが崩れた時―

2016/03/01, 14:34 - BY RIOT GAMES

―エースが崩れた時―

RPG vs DFM。Round6の第3戦は、事実上LJL Spring splitの1位を懸けた戦いと言っても差支えないだろう。 DFMが勝利すれば2位に2ゲーム差をつけて1位でのプレーオフ出場をほぼ手中に収める一方で、RPGが勝てば両者が5勝1敗で並び、優勝の行方が最終Roundまでもつれることになる、そんな思惑が試合前から交錯した。 開幕戦では2勝0敗でDFMが勝利したが、RPGではRound2以降MIDにRokiが台頭し、ここまでDFMメンバー以上のKDAを叩き出す活躍を見せている。開幕戦と違う結果を手に入れるためには、彼がMIDでCeros相手に優位に立てるかが大きな鍵になる。―かに思われたが、実際の試合は意外な展開を見せた。

 

まずは初戦から見ていこう。 MIDのマッチアップはRokiが先にフェイトを見せ、それに対応してCerosがルブランをカウンターで当てた形。 TOPのPaz(クイン)対Yutapon(フィオラ)、BOTのMeron(エズリアル)&Dara(トランドル)対Zerost(ルシアン)&Eternal(アリスター)も含めて静かな立ち上がりとなり、キルもタワーもドラゴンも動かないまま時間が過ぎる。しかし、18分にYutaponがTOPでPazをソロキルし、均衡が崩れたところからゲームは動き出す。 DFMはマッチアップの有利があるBOTタワーを手始めにマップ下側から主導権を握り、ドラゴン、そしてMIDタワーなどを次々に破壊する。

そして25分にはBOTにCerosを、TOPにYutaponを置く1-3-1に移行した。CerosがBOTでMeronをキル、TOPのファーストタワーを破壊と順調にDFMが有利を広げていくかに見えたが、31分にRPGのTOPセカンドタワー前で起こった集団戦が、全てを変えた。

タワーに少しDFMが深入りした瞬間にDaraが横から、そしてBOTにいたPazがYutaponよりもワンテンポ早くテレポートで参入して集団戦が勃発。Pazのポジショニング、Daraのタンクと氷冷の柱、Tussleの間合い管理、そしてRokiとMeronのダメージ。全てがかみ合い、ジャングル内でDFMを分断してPaz1人の犠牲でエース、そのままバロンまで獲得。3000ゴールド差を覆し、「集団戦のRPG」の本領を見せ付けるLJLの歴史に残る戦いだった。

バロンバフを手にしたRPGは一気にMIDとBOTのタワーを2本ずつ破壊し、Paz(クイン)の移動速度とテレポートを軸にDFMを揺さぶる。全レーンに圧力をかけ続け、42分に再びバロンを確保し、そのままTOPをインヒビターまで押し切る。 レーンコントロールで後手に回りながらも、DFMはタワーを挟んでのにらみ合いから何度もRPGを捕まえて有利なキル交換に持ち込み、53分にはバロンを取り返して見せる。しかしバロンにヘルスを削られた状態でRPGに追撃され、全てのタワーが無くなる事態に。 双方のチームゴールドが10万をゆうに越えた60分、レーンをじわじわと押し込んだRPGにDFMが起死回生の集団戦を仕掛けるも、これを冷静に捌いたRPGがエースからネクサスを破壊して1勝を手にした。

 

第2戦は、序盤から打って変わって激しい展開となる。 Ceros(ゼド)とRoki(ルブラン)というアサシン対決となったMIDで事件が起こる。試合開始早々の3分にRokiがCerosをまさかのソロキル!5分に再びソロキルが起こり、RPGは一気に試合の主導権を握る。 10分時点で大黒柱Cerosが0/3/0と崩れた異常事態のDFMだが、その流れをせき止めたのがYutapon(ノーチラス)、Catch(ランブル)の2人。

まずCatchがBOTにタワー裏から侵入してMeron(エズリアル)をソロキル、そのままZerost(コグ=マウ)、Eternal(モルガナ)に合流してBOTタワーを2本一気に折りきる。同時にYutaponがTussle(グラガス)とPaz(ポッピー)のタワーダイブを個人技で1-1交換に持ち込んで流れを引き戻す。19分にはポッピーのアルティメットをフックで止めるYutaponのスーパープレーが飛び出し、28分にもテレポートで裏に入り込んで集団戦を仕掛けるなどYutaponが止まらない。

RPGもドラゴンスティールなどで抵抗を見せるが、41分、Meronのブリンクがクールダウンなのを見逃さなかったYutaponがフックで捕まえ、Zerost(コグ=マウ)がフリーな形で集団戦が開始、そのまま4人を落しきり、セカンドタワーから一気にMIDを押し切ってネクサスまで破壊した。「僕がキャリーできなかった時はやっぱりYutapon」。試合前に流れたインタビューでCerosがそう語っていた通りの結末となったわけだが、自分が育っていないことを受け入れた上で、囮となったり相手キャリーに圧力をかけたりと、その時点でできる仕事に徹したCerosのプレーも印象的だった。

 

RPGが集団戦で、DFMが個人技で1試合ずつを取り合った第3戦、今度は第2戦で主役の座をかっさらわれたCatchが爆発する。 2戦目に引き続きランブルをPICKすると、中立モンスターを倒す速さを生かして常にTussle(レク=サイ)に対してレベルで先行する状態を作り出す。 そして6分にRPGが仕掛けたMIDギャンクに対してカウンターで参戦。Roki(コーキー)、Tussle、Dara(トランドル)、Ceros(ガングプランク)がレベル5なのに対してCatchはただ1人レベル6。

アルティメットが綺麗にきまり2対3の数的不利にもかかわらずCerosに2キルが入る。 その後もCatchはソロレーナーと同じかそれ以上のスピードで成長し、BOTへのタワーダイブやドラゴン、MIDタワーへの圧力と先手を取り続ける。Tussleもリフト・ヘラルドを確保してミニオン強化などで対抗するが、つねにCatchが打つ先手の対応に追われる展開に。 時間が過ぎるにつれてYutaponのスプリットプッシュと、ランブル、ブラーム、ガングプランクというディスエンゲージに長けたDFMの構成が機能しはじめ、RPG側に単体のバーストダメージがないこともあいまって、RPGが勝つには集団戦しかないという状況に追い込まれる。

そして33分、MIDを押し込んだDFMの裏にPaz(ノーチラス)がテレポートしついに集団戦を仕掛けるが、CatchとCerosの2つのアルティメットで完全にRPGをゾーニングし、Pazが孤立してしまう。DFMはまず4人がかりでPazを落すと、Cerosは1人で反転しMeronとDaraをダブルキル。そのまま追撃してRokiもYutaponが倒しきり、5人で押し込んでネクサスを破壊し、2連勝でDFMが勝利した。

 

RPG、DFMともに劣勢を跳ね返す力を見せた紙一重の戦いだったが、DFMのどこからでもキャリーできる層の厚さ、そしてそれにあわせて戦術を柔軟に変更する能力が一歩上回った試合だったと言えるだろう。 しかしJapanese Fakerの称号、つまり日本最高のMIDレーナーをめぐる戦いが逆に熱を帯びたのも事実。これまで、LJLでCerosがソロキルされる場面はほとんど記憶になく、この試合でRokiが自信を得、Cerosが警戒を強めたのは間違いない。プレーオフでも再戦の可能性が高いだけに、彼らが互いをどう意識して戦うのか、そして周囲がそれをサポートするのか。今からその勝負が楽しみだ。