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―見出した獰猛性―

2016/02/02, 13:26 - BY RIOT GAMES

―見出した獰猛性―


勝った方がRPGと並んで2位となり、全勝のDFMを追う首位戦線に踏みとどまる重要な一戦となったCRJ vs 7h。この試合は決着が3戦目にもつれこみ、しかも全ての試合が逆転に次ぐ逆転というLJL史上に残る大激戦となった。 また、この試合へ向けて7hにメンバーチェンジがあり、ここまでチームに安定感をもたらしていたShinmoriを下げてEstelimをMIDに起用している。

 

では第1戦から見ていこう。 この試合はピック&バンから驚きの事態が起こる。Round1からLJLで猛威を振るっているタム・ケンチをどちらのチームもバンせず、しかもファーストピックのCRJもピックすることなく7hに明け渡したのだ。そして、やはりこれが試合に大きく影響することに。 試合序盤は静かな立ち上がり。awaker(グレイヴス)のBOTへのギャンクをサモナースペルを使わずに捌くなどCRJも上手く試合に入ったように見えたが、やはり存在感を発揮したのがEviの使うタム・ケンチ。 開始7分時点で早くもcogcog(ポッピー)に対して完全にレーンを支配し、ヘルスをどんどん削る。ヘルプに来たGalB(エリス)との2対1になっても一歩も引かず、TOPの覇者ぶりをいかんなく発揮する。cogcogもテレポートでBOTのタワーダイブに参加したりと懸命に抵抗するが、1対1ではいかんともしがたい状況に追い込まれる。

7hは13分にMIDタワーを破壊したが、HW4NG(ヴィクター)を締め出したEstelimとともに、アルティメットで駆けつけてヘルスの少ない味方を救ったEviの存在も大きく効いていた。 なんとかEviを止めようとCRJが人数をかけてTOPのタワーに迫ればその隙にMIDのセカンドタワーを破壊され、25分時点ではRkp(ルシアン)、Corn(ブラーム)、cogcog(ポッピー)の3人がかりでもRkpがヒールとフラッシュを両方使わなければならない不沈艦状態。 しかし、なおもCRJは食い下がる。32分にawakerがBOTに姿を現したのを確認した瞬間にバロンへ直行。そのままバロンを確保して、逆転へ希望をつなぐ。 さらに40分にはドラゴン前でcogcogの超ファインプレーアルティメットが3人に決まり、2キルとドラゴン、そしてそのまま2度目のバロンを手にしてゴールドでもまさかの大逆転! しかし少し焦りが出たかMIDのインヒビタータワー前で固まったところに7hのAoEが綺麗に決まり、3人が倒される痛恨の判断ミス。そのまま7hは一気にMIDを押し切って44分にわたる激戦をものにした。

 

第2戦、もちろんタム・ケンチはバン。1戦目で試合をひっくり返すポテンシャルを見せたポッピーもバンされた。そしてこの試合、CRJがこれまでと全く違う顔を見せる。 開始3分にGalB(レク=サイ)がTOPにギャンクを決める。Evi(ノーチラス)をキルして序盤が苦しいcogcog(シェン)を助けると、ロームのプレッシャーから解放されたHW4NG(ルル)もMIDでEstelim(ギャングプランク)を圧倒。レーンを押してはTOP、BOTサイドにプレッシャーをかけ、GalBとともにマップのコントロールを掌握した。 視界を得る、相手を下がらせてタワーを削る、ドラゴンを確保する、という盤石の流れに持ち込んだCRJ。7hはギャングプランクの驚異的な火力を梃子に何度も逆襲を試みるも、シェンとレク=サイという2人の擬似テレポートを持つチャンピオンに振り回され、じわじわと追い詰められていく。

そして31分、試合を決めるCRJのスーパープレーが飛び出す。集団戦が痛み分けに終わって7hの気がゆるんだ瞬間を見逃さず、生き残ったRkp(ルシアン)とHW4NG(ルル)、そしてアルティメットでかけつけたGalB(レク=サイ)の3人でバロンを敢行。7h側はリコール中で完全に不意をつかれる形になった。 有利を手にしたCRJは、序盤のアグレッシブさから一転して持ち前の丁寧さを発揮。シェンとレク=サイを軸に複数のオブジェクトに圧力をかけつづけて、詰め将棋のようにタワーを破壊。44分にローテーションでインヒビタータワーも破壊して本陣になだれこみ、ネクサスを破壊して1-1のタイに持ち込んだ。

 

第3戦、またしても両チームは対照的な構成を選択する。 7hがEvi(ルル)、awaker(グレイヴス)、Estelim(アーリ)、YutoriMoyashi(コーキー)、ThintoN(トランドル)というタンク無しの中距離戦に特化した構成にすれば、CRJはCornがバード、GalBがレク=サイと集団戦を仕掛ける手段を確保。そしてチームのバランスと爆発力の双方を司るHW4NGは、ラックスをピックした。 序盤から試合を優勢に進めたのは7h。8分にawakerがファーストブラッドを獲得すれば、18分にはTOPにCRJが4人を集めた隙にMIDタワーを破壊。ゴールド、タワー、ドラゴンの全てで優位に立つ。

当たりたいCRJ、当たらせずに中距離を保って戦いたい7hというわかりやすい展開になったが、ここで物を言ったのがHW4NG(ラックス)とCorn(バード)。 コーキー以上のポーク力を持つラックスが次々とアルティメットを当てて7hを下がらせ、Corn(バード)は執拗にEstelimをアルティメットでつけねらう。cogcog(ポッピー)とGalB(レク=サイ)という耐久力のある前衛がいることで集団戦も安定し、にらみあっても有利、まともにあたっても有利、という状態に。7hの活路はオブジェクト前のスペースで、引くに引けない状態を作っての集団戦に限られることになった。

34分、ついにCornのアルティメットがEstelimを捉えると、タンクのいない7hは総崩れとなりMIDのインヒビターまで一気に破壊される。 39分には小競り合いでYutoriMoyashi(コーキー)をキルし、他の4人のヘルスを大きく削ったCRJがバロンを難なく確保し、7hが再逆転を懸けて挑んだドラゴン前での集団戦も、CornのアルティメットがEstelimとThintoNにあたり万事休す。そのまま3人をキルしてCRJが押し切った。

 

2度あることは3度ある、とはいうものの、ここまで接戦が続くことはLJLでも稀。それだけこの2チームの実力は拮抗していたのだ。 そしてCRJにとっては、勝利という結果以上に、新たな戦い方を手にした手ごたえも大きいはずだ。特にMIDのHW4NGは、完全に「化けた」と言えるだろう。これまでの緻密な試合運びに加え、リスクを冒して大胆にアドバンテージを取りに行くスタイルを手にしたCRJが優勝戦線に名乗りを上げた。