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―限界を超えて―

2016/04/02, 21:10 - BY RIOT GAMES

―限界を超えて―

勝敗を決定づけるのは強さだけではない。その日のコンディション、相手との相性、微妙な思考の乱れ。いかなる戦いにも「絶対」は存在せず、だからこそ常に気を引き締めて立ち向かわねばならない。

 

"Promotion Series"第二試合、入れ替えをかけて戦うのはRascal JesterとSCARZだ。この2年間LJLに出場し続け、名門と呼ばれるようになったRJ。Summer Splitに望みをつなぎ、下位に落ち込んでしまった雪辱を果たしたいところだろう。対するSZは"Challenger Series"で大逆転を起こし2位に上り詰め、入れ替え戦への切符を手にしたチームだ。MIDのSearchを軸に試合を素早く運ぶのが得意だが、それが本戦出場チームにどれほど通用するのかが見所だろう。

 

一戦目はSearch(ライズ)を育てたいSZと彼を封じ込めたいRJの思惑が交錯し、序盤からMIDで激しい戦闘が起こった。しかしそれこそSZの思うつぼ、戦闘によってゴールドを得たSearchはaripo(ルブラン)の手に余る存在となってしまう。自身の有利を確信したSearchはアグレッシブにマップを動き、RJは彼にオブジェクトの周辺をうろつかれるだけで追い出される始末。

面白いのが18分、Searchが敵ジャングルの入り口で1v4を挑む!本人は倒されてしまうが、Day1の応援もあってInu(ニダリー)とaripoをキル!Searchがどう出てくるかわからない恐ろしさに、RJも迂闊に手を出せない。そして試合を決定づけたのが28分、バロンを囮にRJをひきつけたSZが反転を仕掛ける!うまく集団戦の形を作れずRJは総崩れし、2キルを獲得したSZは悠々とバロンを確保。バフを活かして敵陣へなだれ込み、なんと一戦目の勝利はSZのものとなった!

 

続く第二戦、Searchを止めなければならないと悟ったRJはバン枠をすべて彼のために使う。RJの注意がMIDへ向いていると判断したSZは、序盤にTOPへギャンクを仕掛けNova(エコーが)2キルを獲得。

しかしRJも黙ってはいない。12分から16分にかけて隙を見つけては反撃を繰り返し、なんとキル差を覆す!これによってRJが逆転したかに見えたが、SZも攻め手を緩めず流れを手放さない。Inu(セジュアニ)のアルティメット「氷の牢獄」を活かして集団戦をしかけたいRJは機を伺い続け、膠着状態が続く。

試合が終盤を迎えた32分、RJはついにSZを捕らえる!前線を失ったDay1とSearchは敗走するが、ここでIlvan(レク=サイ)が強さを見せる。ギリギリまで敵の攻撃を受けてから隠れてリコールし、アルティメット「ヴォイドラッシュ」で」戦場へ舞い戻ってきたのだ!予想外の場所からIlvanに襲われたRJは隊列を乱されエースを奪われてしまう。

これによってMIDとBOTのインヒビターを破壊したSZは一気に優位に。そして35分、またしてもSearchが魅せる!TOPサイドによって敵の注意を引きつけ、アルティメットでBOTへワープしaripoをソロキルしたのだ!重要なキャリーを落とされてしまったRJは二連敗し、いよいよ後がなくなってしまった。

 

過去のLJL決勝戦。BO5を2本先取されたにも関わらず、そこから大逆転を起こしたチームが存在するのをご存知だろうか。背水の陣ということわざがあるように追い詰められてから発揮される力もあるのだ。

RJは三戦目にして落ち着きを取り戻したのか、緩やかに試合を立ち上げる。ようやく戦闘が起きるのが18分、SZの状況が整う前に集団戦を仕掛け、cogcog(ポッピー)がIlvan(レク=サイ)を壁に叩きつけ1キルを獲得。これが開戦の狼煙となったのか、その後激しくぶつかり合う両チーム。

しかしRJはその中でも落ち着いてオブジェクトを確保し、SZのペースに乱されずに試合を運ぶ。さらにcogcogが確実にSearch(アーリ)をおさえることで、彼に活躍の場を与えない。着々と間合いを詰め29分にはバロンを確保。

Searchがaripo(コーキ)とRkp(ルシアン)をさばきダブルキルを獲得していくが、RJはあくまでも冷静だ。オブジェクトを狙ってローテーションしながら試合を進める。そして39分、ドラゴンをエサにSZを釣り上げたRJは真っ先にSearchを倒す。キャリーを失ったSZは総崩れし、RJがエース獲得からネクサスを破壊して「名門」の貫禄を見せつけた。

 

勝負の行方がわからなくなってきた四戦目、RJはSearchに対するターゲットバンを続ける。さらに今度は積極的にMIDへ仕掛けSearch(ヴィクター)を潰すことを狙う。しかし無理はせず、先ほどと同じように落ち着いている様子だ。

9分にはIlvan(セジュアニ)がBOTに来るだろうという動きを先読みしてInu(グラガス)が罠を仕掛け、そこに互いのMIDとTOPが参戦して集団戦が巻き起こった。しかし先手をうったRJが戦いを支配し、1キル獲得したのはRkp(ルシアン)だ!RJはBOTで続けざまにことを起こしてキルを重ね、青バフもコントロールしSearch(ヴィクター)の行動を制限していく。

確実にマップを支配し、26分には敵のTOP側ジャングルで集団戦を起こして危なげなく3キルを獲得。バロンへ繋げていく。RJはサイドレーンに動いてオブジェクトを狙っていくが、SZはその隙をついてMIDのインヒビターを狙う。しかしRJはそんな甘えを許さない。cogcog(ポッピー)を時間稼ぎに向かわせ、「目指すはインヒビターではない、勝利だ」と言わんばかりにまっすぐネクサスへなだれ込み、開始30分を待たず勝利を手にした!

 

SZが2本先取しあわやという場面だったが、RJは一気に巻き返しを見せ勝負は最終戦へもつれ込む。名門が意地を見せつけるのか、挑戦者が強者の肉を食らいつくすのか、見逃せない五戦目が始まった。

なんとここにきてSearchはベイガーをピック。範囲スタンと圧倒的単体バーストを兼ね備えた凶悪なレイトゲームキャリーだ。対するRJはエンゲージが得意なチャンプをそろえ、火力を出される前に倒してしまおうという構えだ。

相変わらず冷静沈着なRJは11分ごろに仕掛けようとしてきたIlvan(グレイブス)を倒し1キルを獲得する。さらにRkp(カリスタ)のアルティメット「宿命の呼び声」からもう1キル狙っていくが、5戦目ともなれば体力が底をついているのかLillebelt(アリスター)がミニオンにスキルをうってしまう痛恨のミス!逆に1キルを明け渡す結果に。

さらに16分ごろ、ドラゴンを開始したSZに対して集団戦を仕掛けようとするRJ。しかしSZは場所を奪われながらもドラゴンを確保し、散らばってRJのエンゲージを回避してからカウンターをしかけることで2キルを獲得する。劣勢に立たされたRJ、21分には一瞬前に出すぎてしまったcogcog(ポッピー)を倒されそこからMIDのセカンドタワーまで破壊されてしまう。

レーンを押し込み続けるSZはBOTのインヒビタータワーまで破壊し、29分にはドラゴンを囮に集団戦を引き起こして勝利をおさめる。常に前線を走るのはSearch。BOTのインヒビターやドラゴンを獲得しぐっと有利を広げる。

しかし37分、今度はRJが逆襲の牙を剥く。バロンを狙うSZに対しきっちりとSearchを止めながらエンゲージを仕掛け、被害なしで3キル獲得!さらにバロンを確保し一気にSZに詰め寄る。

40分にはLillebeltが瀕死になりながらも突撃して戦端を開き、一度戦場から逃れ視界のない場所からSearchを狙い撃ちして、またしても集団戦で勝利をおさめる!MIDのインヒビターそしてネクサスタワーを一本奪い、王手をかけたRJ。やはりそうやすやすと勝利を譲りはしない。43分にはBOTでエンゲージしSZの体力を削ってタワーを破壊する。

しかしここでまたしてもSearch!厄介なaripo(ルル)をスタンでひっかけアルティメット「メテオバースト」を解き放つ!先ほどのエンゲージでスキルを失っていたRJは追撃に成す術無く全滅してしまう。

 

 

なんと「名門」RJを打ち破って入れ替えを決めたのは、SCARZとなった!!

BO5ということで気力、体力ともに限界を迎えながらも、それを乗り越えたSCARZ。強者の肉を喰らい、見事本戦出場への切符を手にした。瞠目すべきはSearchの能力の高さだが、LoLはチームゲーム。彼が活躍できる場を作り上げたIlvanやShiraの持つ力は、これからSZが活躍を見せるにあたって重要なものとなるはずだ。

そして惜しくも本戦から滑落してしまったRascal Jester。この事実が彼らに与えた衝撃は計り知れない。しかし敗北は弱さの証明ではない。困難にぶつかり、乗り越えることによって得た力は、ちょっとやそっとでは揺るがない強固なものとなる。彼らが歩みを止めず、この日の敗北が持つ意味を変えてくれることを信じている。

"Promotion Series"の結果、Black EyeとSCARZがSummer Splitへの参加権を得た。胎動する新たな鼓動がどんな戦いを見せてくれるのか、これから楽しみだ!