ONにすることにより試合結果を表示することができます。

Revol氏によるSpring Split SemiFinalの見どころ

2016/03/31, 14:51 - BY RIOT GAMES

Revol氏によるSpring Split SemiFinalの見どころ

1月中旬に開幕したLJL 2016 Spring Splitもついに先週レギュラーシーズンが終了。「プレイオフ」争いが最終ラウンドまでもつれこむ熱い戦いの末、DetonatioN FocusMe(以下DFM)、Unsold Stuff Gaming(以下USG)、Rampage(以下RPG)の3チームが「プレイオフ」進出を果たした。そして今週、「セミファイナル」でUSGとRPGが激突する!

そこで今回、「セミファイナルの見どころ」をLJL解説者としておなじみのRevol氏に直接聞いてみた。


 

◆Spring Splitプレイオフ進出のカギは「メンバー固定」

本題に入る前に、まずは6チームが熱い戦いを繰り広げたSpring Splitレギュラーシーズンについて、Revol氏の観点から簡単に振り返ってもらった。

Revol:全体の印象としては、やはりDFMがとてつもなく強かったことですね。あとはRound7が潮目の変わり目になっていて、そこから2位~5位のチームの明暗が分かれた印象でした。そんななかでメンバー固定で戦い続けたUSGが、プレイオフ最後の1枠まで昇りつめたという感じですね。7th heaven(以下7h)もメンバー固定で戦っていましたが、SupportやMIDで交代が多かったことが最後の枠に入れなかった要因なのかな、と。DFMもメンバー固定でTOPやADCでの交代はありましたが、それは試している感じもありましたから余裕のある交代だったと言えると思います。

RPGは昨シーズンからメンバーの大きな変更がないことを活かして良い形で戦っていましたが、メンバー変更してから崩れてしまいました。CROOZ Rascal Jester(以下CRJ)も今シーズンから新体制になってようやく固まったというところでメンバー変更があったので、そこが入れ替え戦に入ってしまった理由なのかなと思います。BlackEye(以下BE)は最下位になってしまったものの、後半戦は試行錯誤しながら頑張りつづけたことが実を結びかけていたし、7hも同様に実を結んでいました。だけどやっぱりずっと5人で固定して戦っていたUSGのほうが、最終的には上回ったという感じでしたね。

 

◆セミファイナル前哨戦となったRound10のRPG vs USG

Round10の第3試合 RPG vs USGは奇遇にも「セミファイナルの前哨戦」となったが、ふたを開けてみれば0-2でUSGの圧勝という結果に終わった。Revol氏の分析では「固定メンバー」で戦ったUSGが力をつけてきたとのことだが、それにしてもあれだけ強かったRPGがなぜここまで崩れてしまったのだろうか。

Revol:おそらくRPG個人の技術で言うと、メンバー変更後に若干下がってはいるもののあそこまで開くほど差はなかったと思うんです。ではなぜRPGが何もできずに終わってしまったのかというと、司令官がいなくなってしまった感じなんですよね。誰がどうするのかゲーム内で判断できなくなっているようなので、そこさえ解決すればしっかり戦えるチームであることは間違いないと思います。チームが状況判断をするときは「一人ないし二人の強力な司令官が判断を下す方法」と、「5人全員で瞬間的にディスカッションを重ねながら判断していく方法」の二通りがあって、RPGは今まで前者だったと思うんですが、今後どちらの方法を選択するのかという瀬戸際に立たされていると思います。

 

◆RPGのポイントは「自分たちの形をつくること」

RPGの個人の技量はメンバーチェンジ以前と大きな差はないというRevol氏の分析に、安堵したファンも多いのではないだろうか。しかしながら少なくともRound10のような戦い方では、再び一方的にやられてしまうのは想像に難くない。練習期間がわずか1週間しかない状況のなかで、RPGには一体何ができるのだろうか。

Revol:今までのRPGはひとつのチームとしての強さが際立っていましたが、今は5人バラバラの形になっているので、どのように行動をまとめ上げるのかが決勝進出に向けて大きな壁になっていると思います。ですから相手のUSGがどうこうというよりも、自分たちの形をしっかりとつくることがRPGにとって課題になっている感じですね。

たとえばアメリカのCloud9というチームは、司令官だったMIDレーナーが変わったとたん全然勝てなくなってしまったんですが、彼がJunglerで復帰すると正確に判断を下せるという彼の強みがチーム全体に活きて、Junglerとしての能力はそこまで高くなかったにもかかわらず一気に逆転していったという事例もありました。一人強力な司令官を入れるのは、一番簡単であり短期間で改善できることだと思います。一方、5人全員で判断ということになると長い時間が必要という感じではありますね。ですから今いるメンバーの誰かが強力な司令官となれれば、RPGにも可能性は十分あると思います。

 

◆USGのポイントは「3戦目のジンクス」

一方USGについては、このまま勢いに乗れば決勝戦に進むのも難しくないと思うが、不安がまったくないというわけでもないというのがRevol氏の分析だ。USGはセミファイナルで、どのような点に気をつければ良いのだろうか。

Revol:USGは今まで積み重ねてきたことを準決勝でも発揮するだけという感じがしますが、不安点があるとすれば「Bo5」という長丁場でどうなのかというところです。彼らには3戦目で勝てないというジンクスがありましたが、やっぱりそれは体力もしくは集中力があまり持続できないことの表れでもあると思うんです。Bo5だと最低でも3戦はやらなければならないわけで、去年のDFMとRPGのグランドファイナルのように1戦目2戦目取った後3戦目から逆転されてしまうという可能性もあります。ジンクス自体はRound6ですでに打ち破れてはいるものの、最大で5戦を戦わなければならない場合もあることを考慮すると、やっぱりBo5という試合数の多さが障害になり得ると思います。そこをどうカバーするのかが課題でしょうね。


◆Rokiのファームとそれを周りが活かすことが勝負のカギ

ここまではチーム全体の話を聞かせてもらったが、さらにもう少し深く掘り下げて選手個人にフォーカスしてみよう。チーム内での各選手の役割や、一体誰がキープレイヤーとなるのかなど、引き続きRevol氏に聞いてみた。

Revol:RPGはRoki選手がルーキープレイヤーながら重要なカギをにぎっていると思います。彼が得意なアサシンチャンピオンを使って序盤からファームして、中盤から動けるようになるとチーム全体のリズムがつくりやすくなるでしょうね。そしてファームしたRoki選手を、周りが活かしていくことも大切です。屋台骨がしっかりしていないと働けないというのがMIDやADCの宿命なので、それがTOP、Support、Junglerの役割になります。Paz選手とtei選手が連動してプレッシャーをかけていくという動きができないと、有利をつくれずズルズルと試合が展開してしまうのかな、と。ただ今までPaz選手をBOTに呼んでギャンクさせてもあまり上手くいっていないので、ひょっとするとBOTは集団戦を見据えてファームしていく戦い方に変えたほうが良いかもしれないですね。

Aotaka選手に関しては、あまり心配はしていません。ただやっぱりブランクというか、昔は1対1で相手を押し込んでいくようなプレイが魅力だったんですが、復帰後はそれがあまりできていないとは思いますね。それができるようになるとTOPは安定するでしょう。あとは集団戦でTOPレーナーが味方の最前線にタンクとして役割を果たすことになるので、そこがしっかりすればRoki選手もMeron選手も動きやすくなると思います。ただMeron選手が後半戦に入って不調なので、そこを立て直さないとまずいというのはありますよね。チーム全体で判断できないことが、彼のプレイにも影響しているのかなと思います。彼の得意なプレイは集団戦だと思うんですが、そもそも意思統一があいまいな状況で集団戦が始まっている感じなんですよね。

たとえばドラゴンを見据えた集団戦をやるのかやらないのかで味方2人はやる、他の3人はやらないという判断をしたときに、「あ、やるのか」という感じであとから3人が追いついていくと、結局それは5対5の集団戦ではなく5対2と5対3が連続して起きているような形で人数不利な状況が続いてしまいます。タイミングが合えば仕掛けられる人はそろっていると思うんです。やっぱりRPGの強さは集団戦ですからね、それを起こせるかどうかでしょう。強力な司令官がいれば、そのへんもカバーできると思います。ベテランのAotaka選手かtei選手あたりがその役割を担えると良いでしょうね。

 

◆試合の序中盤はapaMEN、後半はCLOCKDAYのプレイに注目

ではUSGのほうはどうなのだろうか。チームのなかでの各選手の役割やキープレイヤーについて、同じようにもう少し深く掘り下げて聞いてみた。

Revol:USGはリーダーでもあるapaMEN選手のプレイが重要になってくると思います。対面のAotaka選手が良いプレイをしてさらに指揮までできるようになると、RPGがひとつにまとまってくるはずなんです。そこへapaMEN選手が序盤からプレッシャーを与えていけるとすごく大きいのかな、と。

isurugi選手に関しては、すごく上手いんですがひとつだけ欠点があったんですよね。昔のJunglerの流行はたくさんギャンクをしてたくさんワードを置く「第2のSupport」のような役割だったんですが、今年は一転してファームしてお金を集めて装備を買っていく「第2のキャリー」のような役割になっていきました。だけどシーズン前半のisurugi選手のピックは、エリスとレク=サイばかりだったんです。ワードの仕様が変更されギャンクが決まりづらくなったなか、ギャンクを狙っている間に相手Junglerがファームすると、差がどんどん広がってしまいます。後半になってファームが得意なニダリーやグレイブス、キンドレッドが使えるようになったのはかなり大きいのかな、と。実際レク=サイを使ったときは勝率があまり良くありませんが、逆にグレイブスやグラガスを使ったときはしっかりと勝てています。

Enty選手は、後半戦からスレッシュやブリッツなどのフック系のチャンピオンを使わずアリスターやブラウムが中心になり、あまりアグレッシブにいかなくなったんです。それでも勝てているのは、成熟してきたということだと思います。以前はEnty選手がリスクをかけて仕掛けていき、それがうまくいかないと負けてたんですよ。だけど今はリスクを冒さずにちゃんとBOTレーンから有利をつくったり集団戦で勝ったりしているので、爆発力は減ったけど安定感がぐっと増してより強くなった感じがしますね。

あとは今シーズン、集団戦においてCLOCKDAY選手の判断がすごく的確なんですよね。レーニングでスノーボールして相手を叩きつぶすというよりも、集団戦で良いプレイをしてチームを勝利に導くというのが今年の彼の特徴だと思います。集団戦の仕掛けの起点になったり、Haretti選手にダメージを出させるような状況を作り出すのがすごく上手いので、よりHaretti選手のADCが輝くようになっているのかなと思います。CLOCKDAY選手が安定してプレイできると、USGがぐっと楽になるでしょう。

 

◆セミファイナルは4月2日(土)の「17時」から!

ここまでのRevol氏による詳細な分析により、セミファイナルの見どころは十分把握できたのではないだろうか。約3ヶ月におよぶリーグ戦の末、見事プレイオフに進出したUSGとRPGが決勝戦への切符をかけて戦うセミファイナルは、4月2日(土)の17時スタートだ。試合は先に3戦勝ったほうが勝利となる「Bo5」で行われるため、開始時間がいつもより1時間早いのでお見逃しなく!