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LJL 2016 Summer Split Final プレビュー

2016/08/06, 16:50 - BY RIOT GAMES

LJL

LJL 2016 Summer Split Final プレビュー

Revol氏に聞くSummer Split Finalの見どころ

Summer Split開幕から約2ヶ月半。今週日曜日、待望のファイナルがオフラインで開催される。今週水曜日に行われたセミファイナルの結果、DFMが3-0で7hを下しファイナル進出を決めた。ファイナルの対戦相手は、レギュラーシーズン1位のRPG。再びこの因縁の対決となったわけだが、前回に引き続きファイナルの見どころをLJL解説者のRevol氏にたっぷりと聞いてみた。

セミファイナル、7hの敗因はマルザハールに対する過小評価

本題に入る前に、今週水曜日に行われたセミファイナルDFM vs 7hについて振り返ってもらった。なぜ3-0という一方的な試合になってしまったのだろうか。

Revol:ひとつ要因としてあげられるのが、Rokenia選手とのコミュニケーションに難があったのではないかということです。今回7hは選択権のある2戦目4戦目でレッドサイドを選びましたが、それは全体の一番最後である10チャンピオン目をピックしたいという意図であり、そうすることでどこかしらにカウンターを当てられるんです。今回はMIDのカウンターを狙ったと思われますが、現状カウンターチャンピオンがいないマルザハールを2試合とも渡してしまいました。マルザハールを過小評価していたことによって、大きく苦しめられたと言えるのではないでしょうか。

もし最初からマルザハールをバンしてカウンターを当てていたら、展開は変わっていたかもしれませんね。常にMIDレーンの主導権をCeros選手に握られてしまい、それがジャングルやBOTレーンの不利にもつながってしまったので、7hの強みである序盤から仕掛けていくところがまったく見られませんでしたよね。

3戦目でようやくマルザハールをバンし、Rokenia選手はカサディンをピックしました。これはヴィクターに対する明確なカウンターですから、彼を中心にプレッシャーをかけていけばいいんですが、途中ピタッと止めてしまったんです。これが1戦目だったら余裕があるのでいけたと思うんですが、すでに2敗していてこれを落としたら終わりということで、リスクを負わずに中途半端な選択をしてしまい、構成の強みが活かせませんでしたよね。

対するDFMは、中3日で厳しい精神状態から見事にチームを立て直してきましたね。とくに1戦目の入り方が素晴らしくて、Corn選手に対してプレッシャーをかける戦略を序盤から組み立てていたんです。レベル1からの動きは基本的にコーチも参加できる部分なので、この戦略をあらかじめ準備できていたというのはヘッドコーチのDragon氏の能力の高さを感じましたね。

ファイナルの前哨戦となったRound10、勝敗の分かれ目は構成の差

DFMはセミファイナルできっちり立て直してきたというのがRevol氏の評価だが、結果的にファイナルの前哨戦となったRound10におけるDFMの敗因およびRPGの勝因は一体何だったのだろうか。セミファイナルからさらにさかのぼり、Round10について振り返ってもらった。

Revol:どちらが先に集中力を切らして負けるか、といった試合内容でしたね。技術や戦略よりもメンタル勝負になったのは、ずっと戦い続けてきたライバルチームだからこそでしょう。そんななかでRPGが上回れたのは素晴らしいですね。終盤ギリギリのところまで耐えて、最後は意地のぶつかり合いというステージまで持ち込んだRPGの「DFMに負けたくない」という切実な気持ちを感じました。

一方のDFMからすると、DayDream選手とHikari選手が入ってからあれだけ苦しい試合をしたのは初めてだったと思うので、そこがちょっと影響したかな、と。長く一緒にプレイしている5人であれば、培われた連携やチームの雰囲気があるので大丈夫だと思うんですけどね。

そして注目だったのは、Ceros選手がサポートタイプのチャンピオンだとHikari選手の負担が非常に大きくなるという点です。1戦目3戦目はそこを突かれて、Hikari選手が輝けない集団戦がつくられてしまうとつらいという課題が浮き彫りになりました。

対するRPGは今シーズンずっとRoki選手中心だったんですが、1戦目はMeron選手中心に変えてきたんです。とはいってもRoki選手はダメージを出すチャンピオンで、Meron選手を補佐するのはTussle選手とDara選手でした。キャリー陣のどちらかが潰れても片方がダメージを出せる構成という考え方のちょっとした違いでRPGが上回った印象もあるので、そこをファイナルでどうするのかですね。

セミファイナルでは意識的にCeros選手がダメージを出すチャンピオンを使っていたので、DFMも修正はしつつあると思います。

Round10の敗北によってレベルアップしたDFM

ここまでRevol氏にはセミファイナル、Round10とさかのぼって語ってもらったが、時間軸を現在に戻そう。いまのDFMはどのようなチームになっているのだろうか。ファイナルではどのような戦いを見せてくれるのだろうか。

Revol:チーム体制としてのまとまりがあるんですよね。各ポジションでLJLトップレベルの選手をそろえつつ、ドラフトやレベル1の動きなどコーチが担う部分も非常に強い。

そして改めて、Ceros選手が安定してダメージを出せるのは大きなアドバンテージだと思いますね。そうするとHikari選手の負担がぐっと減るので、バランスの良い戦い方ができるんです。そしてその2人を支えるYutapon選手viviD選手の集団戦のパフォーマンスも非常に素晴らしい。それだけでなくYutapon選手が常にTOPレーンの主導権を握り、それを活かしてDayDream選手viviD選手が視界のコントロールや集団戦のエンゲージなど、しっかりと自分の役割をこなすことができていましたよね。Round10の敗戦によってレベルアップしたという印象も受けるぐらい、非常に万全な体制に立て直せたと思います。

viviD選手に関しては、Hikari選手とのコンビネーションでレーンの強さを発揮していますよね。チャンピオンプールも広いですし、BOTから試合をつくっていくうえで彼の働きは欠かせませんね。Hikari選手も非常にチャンピオンプールが広く、とくにシヴィアとアッシュを使ったときのパフォーマンスはとんでもないです。

Yutapon選手はテレポートの判断の正確性と素早さのレベルが相当高いのが、大きな武器だと思います。Spring Splitではテレポートの回数も少なくキル関与率も高くなかったんですが、今シーズンは非常に高い。序盤のレーニングにおいては、TOPだけでなくMIDやBOTにも大きな影響を与えていると思いますね。これによってDFMは、またひとつ手札が増えたと言えるでしょう。

しかしファイナルでDFMがどういった手札を見せるのかは、まだ読み切れないですね。

Round10ではCeros選手がサポートタイプのチャンピオンを使って集団戦で勝てなかったんですが、もしYutapon選手がダメージタイプでDayDream選手とviviD選手がタンクタイプであれば、チーム全体のバランスは整うんですよね。タンクが2人いてMIDがサポートタイプでTOPとADCがダメージを出すなら、チームとしてのバランスは非常に良い。でもその選択をDFMはまだやってないんですよ。

セミファイナルで7hに3-0で勝利したことで、うまく手札をひとつ隠したなと思いますね。

アグレッシブなプレイでSummer Split優勝を狙うRPG

では、対戦相手のRPGはどうなのだろうか。レギュラーシーズン1位の栄光に輝いたとはいえ、ファイナルの相手はディフェンディングチャンピオン。RPGはどう戦えば良いのだろうか。引き続きRevol氏に話をうかがった。

Revol:DFMに対してしっかりと研究してくるのは間違いないでしょうね。DFMとの試合を見るとかなりアグレッシブにTussle選手が仕掛けているんですが、そこは相手の実力を尊重したうえでの判断だと思います。

Round10のインタビューでTussle選手とDara選手がviviD選手を非常に評価していたんですが、当のviviD選手は「RPGは誰も上手くない」、DayDream選手も「RPGうんぬんよりHikari選手が上手い」と答えていたんですよね。そのあとでTussle選手とDara選手が「いやいや、俺たち上手いでしょ」と言わんばかりのアグレッシブな動きを見せていたんです。彼らはどっしりと構えてゆったりと戦う印象だったんですが、DFM戦はガツガツいく。

自分たちがトップではないということを認めたうえで、トッププレイヤーであるDayDream選手とviviD選手に食らいつく姿勢を見せたというのが本当に意外でしたね。ファイナルではその動きを最低でも3戦はやらなければならないわけですが、中7日でリフレッシュできている分、体力面や集中力の持続ではちょっと有利かなという気はしますね。

そして2人がつくった有利の土台をもとに、Roki選手とMeron選手がダメージを出していく、と。今までMeron選手はサポート気味な役割が多かったんですが、コグ=マウという強力なキャリータイプのADCを使うことでまたひとつ戦略の幅が広がりました。そこにもうひとつ、たとえばジンという敵のバックラインにダメージを出せる特殊なチャンピオンが使えると、RPGとしても手札が増えて集団戦の形も違ったものになるでしょう。

Roki選手は、非常に頼っていたアジールが弱体化されてしまったのが辛いですね。今シーズンはヴィクター10回、アジール5回、ブラッドミア4回と、やっぱりチャンピオンプールが狭いのが気になりますよね。Meron選手のコグ=マウのように、ファイナル初戦で何かインパクトを与えるプレイができると有利に運べるのかなと思います。

Paz選手に関しては、今シーズンのRPGのなかで一番の成長株だと言えるでしょう。彼の成長でYutapon選手に対抗できるようになり、RPGの戦える土俵が整備された気がします。1対1のスキルでもテレポートの判断や正確性でも引けを取りませんし、2人はちょっとタイプ的に似たような印象もありますね。ですからファイナルではPaz選手が対面をイーブンでもいいので抑えて、集団戦においては粘りを見せて支える形でチームに貢献していくんじゃないかなと思いますね。

ファイナルのキープレイヤーはMeron選手とCeros選手

Revol氏の分析によって、両チームの特徴は把握できたのではないだろうか。引き続き、ファイナルの試合の見どころや注目の選手について聞いてみた。

Revol:ひとことで言うと「集団戦で結果が決まる」試合になると思います。両チームとも序中盤に有利を取って集団戦で勝ちに行きたいと考えていると思いますが、そこで互いに有利を渡すようなチームでもないですからね。しかも40分50分かかる試合になると思うので、そうなったときに集団戦の手札の多さでいくとDFMのほうが上ですよね。チャンピオンプールがそれぞれ広いですしドラフトも上手い。

RPGもドラフトは上手いですが、Ceros選手やHikari選手と比べた場合にRoki選手とMeron選手のチャンピオンプールが狭いところをどうコントロールするのか。持っている手札を強化していくのか、新たな手札を加えるのか、誰に手札を増やさせるのか、そこがひとつ焦点になるでしょう。

RPGはMeron選手がキープレイヤーになっていると思います。彼はインタビューで「自分が集団戦でダメージを出せれば勝てる」と言ったんですが、今シーズンの成績をHikari選手と比べたときに、1分間におけるダメージ量でMeron選手が100低いんですね。たぶん本人も自覚があった上での発言だったと思うんです。彼が集団戦でダメージを出せるかどうかが、RPGにとって非常に大きなポイントになっていますね。

DFMはやっぱりCeros選手なのかな、と。彼がどんなチャンピオンをピックするのか、注目ですね。セミファイナルではダメージタイプをピックすることで非常に良いパフォーマンスを見せていました。一方で、サポートタイプの手札はRoki選手にはないものなんですよね。その手札をうまく活かすことができれば、ドラフトで優位に立つ可能性が高いわけです。彼をチーム全体がどう活かすかという意味で、Ceros選手がキープレイヤーだと思います。

伝統の一戦となったファイナル、新たな局面へ

これまでのレギュラーシーズンと違ってファイナルはBo5でしかもオフライン、対戦カードはRPG vs DFMという因縁の対決だ。最後にRevol氏にファイナルならではの注目ポイントについて聞いてみた。

Revol:オフラインという面ではHikari選手が唯一経験がないわけですけど、基本的に両チームともにしっかりとした経験があるので緊張はあまりしないのかな、と。ですが声援の影響は大きいと思うんですよね。

オフライン独特の「応援のパワー」を生かせたほうが、有利になるのは間違いないと思います。応援の力って本当にすごくて、僕個人的に経験があるんですけど、初めてのオフライン中継で緊張しすぎてどうしようってなっているときにファンから声をかけていただいて、スッと楽になったことがあったんです。

選手たちは緊張はあまりないと思いますけど、苦しい状況だったり一歩踏み出す勇気だったりっていうときに応援の力は非常に大きいと思うので、ファンの皆さんにはひいきチームが負けていてもあきらめないで応援してほしいですね。

Bo5という部分に関しては、もちろん最大5試合やらなければならないというのありますが、1試合が長いという可能性も非常に高いわけです。となると、やはり集中力や体力の部分はちょっと気になりますよね。Round10では1戦目2戦目であれだけ密度の濃いゲームになったあと3戦目で62分の試合を戦ったわけですから、やはりBo5の体力はキーポイントにはなると思いますね。

それにしてもこの対戦は本当に「伝統の一戦」ですよね。前シーズンRPGは非常に調子が良かったんですが、メンバーチェンジを余儀なくされファイナルでは勝てませんでした。優勝したDFMも、世界で負けて悔しい思いをしたことでしょう。だからこそメンバー強化して世界を見据えていたんですが、今シーズンはRPGにやられてしまいました。DFMは、改めて日本で勝つことの難しさも感じたのではないでしょうか。

しかし今回は、非常に良い流れで両チームがぶつかり合うという感じがしています。去年の夏Season2ではRPGが上にいてDFMが挑戦者、今年のSpring SplitはDFMが上にいてRPGが挑戦者。そしてついに今回のSummer Splitでは、互いに王者でも挑戦者でもあると言えるフラットな状況になりました。実力的にも対等な関係になったと思いますし、メンタル面でもどちらか片方が緊張しているということもない。伝統の積み重ねの上で、またひとつ新たな局面を予感させるファイナルになりましたね。今から本当にわくわくしています!

ファイナルは8月7日(日)13時開始予定!

Revol氏のインタビューを最後まで読んだなら、観戦の準備は万端だ!Summer Splitを制し、IWCQの出場権を得られるのはRPGとDFMどちらのチームになるのか。ファイナルは8月7日(日)13時より、グランドプリンスホテル新高輪・飛天の間にて開催される。チケットはすでに完売となっているが、配信はもちろん、全国各地にパブリックビューイングもあるので、是非とも皆で一緒に伝統の一戦を観戦しよう!