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USG、初のファイナルへ。Gariaru「目の前のことだけを考えて練習してきた」

2018/09/14, 18:00 - BY RIOT GAMES

LJL

USG、初のファイナルへ。Gariaru「目の前のことだけを考えて練習してきた」

 「初」とは、記憶にも記録にも残るものだ。今期のLJLでは、Unsold Stuff Gaming(以下USG)が初めてファイナル進出を決めた。これは同時に、2014年から始まったLJLで、初めてDetonatioNとPENTAGRAM(以下PGM)以外のチームがファイナルの舞台に上がることを意味する(DetonatioNはFocusMe、RabbitFiveの2チームでファイナルの経験あり)。

 今シーズンにおいて、USGはかなり苦戦してきた。リザルトこそ6-4のスコアで2位と高い順位に付けたものの、ゲームごとの成績で見ると13-14と負け越している。そしてシーズン終了から1か月、セミファイナルで待っていたのは5連覇を目指す王者PGMだ。USGは、今年のSpring Splitセミファイナルの舞台でPGMに敗れている。厳しい戦いになると誰もが思っていたが、蓋を開けてみれば3-0という快勝で、USGがファイナルへの切符を手にした。

 今回はセミファイナルでガリオを3戦連続でピックし、USGの快進撃を支えたMidレーナーのGariaru選手にインタビューを行った。シーズン終了後の1か月、彼らはどのように過ごしてきたのだろうか。

 

シーズンが終わってからの1か月間、何をしてきたのか

――Gariaru選手、USG初のファイナル進出、おめでとうございます。今のお気持ちはいかがでしょう。

「SpringのセミファイナルではPGM相手に1-3で敗れて悔しい思いをしたので、今回3-0で勝てたのは非常にうれしいですし、この結果で自分とチームに自信が付いたと思います。PGMはプレーオフで力を発揮すると評判のチームなので、シーズンが終わってからは、まずは目の前のセミファイナルのことだけを考えて練習してきました」

――試合後のインタビューでも、シーズン終了後の1か月、かなり準備してきたと答えていました。あれはPGMに対して、ということだったんですね。

「そうですね、Once選手が序盤からかなり攻撃的にオブジェクトやガンクを狙うJunglerだったので、序盤の動きを抑えられるような練習をしていました。それが功を奏して、Once選手の序盤の動きを制限させることができ、勝利に繋がったんだと思います。今回あまりお見せできなかったんですが、ドラフト面でも相手のピックに対応できるように、さまざまな構成を考えていたんですよ」

――セミファイナル直前のRound10では、DetonatioN FocusMe(以下DFM)を相手に2-0で敗北しました。シーズン全体を見ても、接戦でマッチを取ることが多いなど、苦戦しているように見えます。そこから1か月、3-0でPGMを撃破したわけですが、この1か月で何か大きく変わったのでしょうか。

「特に大きく変わった、ということはないと思います。挙げるとすれば、コミュニケーション面かな。試合の流れに合わせてチーム全体でどう動くか、どう集団戦をするかといった、試合中の話し合いの機会が増えたのが一つの理由かなと思います」

――試合中のコミュニケーションが良くなったんですね。具体的には、どういったシーンがあったんでしょうか。

「以前なら、自分がフラッシュインして孤立するような場面が多かったんですよ。でも、セミファイナルの最後の集団戦では「フラッシュインできるけど戦える?」と、余裕のあるコミュニケーションを取ることができました。そのひと呼吸する余裕が作れたことで、全員がフラッシュで合わせられて、エースを取れたんです」

 

「ファイナルでは、相手にプレッシャーを与えて圧倒したい」

――セミファイナルでの、Gariaru選手の調子はどうでしたか。細かい動きなど、かなり洗練されていたように思いましたが。

「正直、満足がいくパフォーマンスではなかったです。練習試合ではもっとロームなんかのチャンスを作れたんですけど、相手のプレッシャーに押し負けてあまり動けなくて。ファイナルでは、相手にプレッシャーを与える動きをして圧倒したいと思っています」

――ガリオはかなり機能していたように見えましたが、Gariaru選手とTussle選手は、セミファイナルの3戦すべて同じチャンピオン(ガリオとグラガス)で戦いましたね。

「ガリオとグラガスは、シーズン中からチームが好んで使っていたチャンピオンでした。自分としてはガリオはSpringから何度も使っている得意チャンピオンだったので、可能なら使っていこうと。Tussle選手やEnty選手の攻撃的な動きにUltで合わせることができますし、序盤にApaさん(Apamen選手)が狙われる場面や、集団戦でGangoが狙われる場面で守ることもできる、攻防一体のチャンピオンなんです。セミファイナルでは、それがうまく機能しましたね」

――「3戦目はCS差があってヤバかった」と試合後のインタビューで答えていましたが、勝利を前にして緊張があったんでしょうか。

「緊張は特になかったんですけど、Botにガンクが入ったとき、テレポートを使って飛んでいってしまったんです。それが響いて、レーンの主導権をずっとRamune選手のコーキに取られちゃって。そのあともRamune選手がCSをまったく落とさないので、すごいCS差になってしまいました。自分の中ではこのマッチアップは序盤ガリオが有利だと考えているので、Ramune選手がかなり上手かったのもありますね」

――なるほど。セミファイナルでは、ガリオという手札しか見せなかったわけですが、ほかにもカードを用意していたんですか?

「シーズン中に使用したチャンピオン以外にも、Banされたチャンピオンの中にも準備していたチャンピオンがいましたし、最近流行りのチャンピオンも当然準備してきましたよ! セミファイナルでは機会がなかったですが、ファイナルではそれもお見せしたいと思っています」

 

Gariaru選手にとって初めての1年、そして来たるDFMとの最終決戦

――Gariaru選手がスターティングメンバーとして出始めてから、ふたつのシーズンが終わりました。個人的にはいかがでしたか。

「自分は調子に波があるタイプなので、調子が悪いときはかなり苦しかったです。負けた試合は、REMIND選手(元USGのMidレーナー。現在はオーストラリアのMammoth Esportsに所属)なら勝っていたんじゃないかなって思うこともありましたね。Summer SplitではCGA以外のMidレーナーが全員日本人だったので、自分がMidを支配するのが重要だなと考えていました。ただ思うように成績が出せなかったので、もう少しうまくできなかったかと悔いが残りますね」

――Gariaru選手としては、悩みも多かったんですね。チーム全体としては、Summer Splitはどういったシーズンでしたか。

「メタの変化に付いていくのが難しかったです。それもあってシーズン前半は特に苦しかったのですが、Round 6からコーチのRahuiが加入したことで、ドラフトを組みやすくなりました。それに加えて、Gango選手がADC以外のメイジチャンピオンを練習してくれたりして、少しずついい方向に動いていきましたね。なので、今はチーム全体がとても良い雰囲気です! USGはLJLの中で1番仲がいいチームだと思っていますし、今は試合中に冗談を言う余裕もあります。この雰囲気のまま、ファイナルにも臨みたいですね」

――仲が良さそうな雰囲気はいつも伝わってきます。ファイナルの相手はDFMですが、DFMについてはどのような評価を行っているんでしょうか。

「DFMはこの一か月の期間とセミファイナルで、自分たちへの対策を必ず練っていると思います。特にドラフトは集中しないと、それだけで大きな不利を背負ってしまうので、今から準備をして臨みたいと思っています」

――DFMとのファイナル、どこに注目してほしいですか。

「やっぱり、チーム全体の動きと集団戦ですね。以前はスノーボールしきれなかったり、中盤ぎこちないローテーションをしてしまって有利を活かしきれないことが多かったんです。それをこの1か月間でかなり修正して、PGM戦ではしっかりと有利を活かす動きができました。集団戦もかなり上手くなってきたので、多少不利な状況からでも勝ちきるところをお見せできればと思っています」

――USGのスターティングメンバーとして出場するようになってから、ファンの声援もより大きくなったと思いますが、ファンの力は大きいですか。

「すごく大きいです。Twitterなどでいただくリプライには必ず目を通していますし、ファンミーティングの場で声をいただくと、自分はプロなんだと改めて実感して、次も頑張ろうという気持ちになりますね。本当にありがたいです」

――ファイナルに向けて、ファンの方にメッセージをお願いします。

「自分にとっても、USGにとっても初めてのファイナルです。しっかりと準備をして挑むので、応援よろしくお願いします!」

 

ファイナルは9月15日、歴史に残る戦いを見逃すな

 インタビューから、Gariaru選手の謙虚でチーム思いの性格、そしてUSGの雰囲気の良さが伝わってきた。今の彼らに、もう憂いはないだろう。あとは目前に迫ったチーム初のファイナルにすべてを注ぐだけだ。

 LJL発足以来、ファイナルに出場し続けるDFMと、新時代への扉を叩いたUSGは、一体どんな戦いを繰り広げるのか。LJL 2018 Summerのファイナルは9月15日(土)に開催され、勝者は10月1日から始まる2018 World Championshipに出場する権利を得る。

 世界への切符を掴むため、彼らのプライドが今、ぶつかり合う。

 

ライター:つきひ