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Hollis、Kabupun、Arora、Masyo――僕らが次に目指すもの

2018/09/11, 18:00 - BY RIOT GAMES

CS

Hollis、Kabupun、Arora、Masyo――僕らが次に目指すもの

 プロというものは、絶えず成長を続けるものだ。彼らは常に目標を掲げ、先に進むための努力を惜しまない。

 向上心――それはどんなプレーヤーにも少なからず存在する。将来プロを目指す少年少女でも、部活でスポーツを楽しむ青年でも、ゲームを楽しむゲーマーでもだ。その中で、向上心を忘れず成長を続けたものだけがプロになり、檜舞台で戦う権利を得る。

 LJL CS 2018 Summer Split では、LJLへの昇格戦となるPromotion Seriesへの挑戦権をBowQen Blackbucks(以下BQB)とAkihabara Encount(以下AE)が手に入れた。ついにPromotion Seriesという登竜門に辿り着いた彼らは、これからをどう進んでいくのだろうか。

 今回はBQBからKabupun選手とHollis選手、AEからArora選手とMasyo選手をお呼びして、彼らの目指すものについて聞いてきた。

 

Kabupun「ミスのない、理想的なプレーヤーになりたい」

——Kabupun選手は、LJL CSには3度目(Rampage Quintet→V3 New generation)の挑戦ですよね。今回はどういった経緯でBQBに加入したのでしょうか。

Kabupun「昨年度東大LoLサークルに加入して、そこでチーム戦に初めて触れたんですが、それがとても面白かったんです。その後Rampage Quintetに誘われて、チーム戦におけるノウハウを学んで基本的な実力をつけたという感じですね。そういった活動をしたあと、東大LoLメンバーの一部で、eSports業界に参入したいと考える仲間と意気投合したんです。それなら自分の経験も活かせると考えて、LoLのプロシーンへの参入を試み、BQBをそのメンバーで立ち上げました」
 

——LJL CSのシーズンを史上初の10-0というスコアで終えたわけですが、BQBが無敗で勝ち続けられた理由は何だとお考えですか。

Kabupun「Hollisのキャリー力と、Babyが常に冷静な判断をしてくれたことが大きいと思います。付け加えれば、TopとBotにも、それを支えるだけの実力があったことですね。あとは、メタが劇的に変化したADCのポジションで、Aceが多様なチャンピオンを使いこなしてくれたことも大きいと思います」
 

——Kabupun選手はLJL CSだけでなく、東大LoLサークルでも多くの大会に出場してきたと思うのですが、大きな舞台で戦う魅力は。

Kabupun「単純に楽しいですね。大きな舞台に向かって、仲間で練習したり、話し合ったり…LoLのことをもっと深く知ることができる。それが楽しいです」

 

——Kabupun選手が目指す、次の目標は何でしょうか。

Kabupun「まずはPromotion Seriesに勝って、1部リーグに出場することですね。その次に、DFMやPGMといったトップのチームと肩を並べられるチームになりたいです。2017年のLeagueUでは世界とも戦いましたが、LJLでの世界大会というとまだ次のステップかなと」

 

——Kabupun選手は、これからどのようなSupportになりたいと思っていますか。

Kabupun「ミスをしないプレーヤーですね。レーン戦では敵Junglerの位置を完璧に把握したいのと、集団戦ではイニシエートからピールまですべて幅広く理想的にプレーできるような選手になりたいです。あとは少しのサモナースペルの差や視界差でゲームプランを考えられるようになれればと思っています」

 

——Kabupun選手が目標とする、好きなプレーヤーはいるのでしょうか。

Kabupun「好きなプレーヤーだと、GriffinのLehendsですね。シェンSupportなんかは、彼を参考にしました。すごいプレーをしたりってことはあまりないと思うんですけど、常にランキングの上位にいて。試合を見ていると、自然と感情がこもってしまうんです」

 

——Promotion への意気込みを教えてください。

Kabupun「大変な時期も一緒に乗り越えてきたメンバーなので、このメンバーでPromotionを勝ちたいと思っています」

 

Hollis選手「自分のスタイルを突き通していく、そんなプレーヤーが好きだ」

 

——Hollis選手は、今期日本でチームを探していましたよね。日本にもう一度(編注:2017年度はDetonation Rising→Burning Core所属)戻ってこようと思ったのには、どのような理由があったのでしょうか。

Hollis「実は、他地域のチームにも誘われていたんですが、どちらも同じような条件だったので日本を選びました。日本には一度来ていますし、日本語も少しは喋れるので。ファンが多いのも日本なので、LJLでプレーしたい気持ちのほうが強かったですね」

 

——BQBのチームの雰囲気はどうですか。

Hollis「頑張っている、という感じですね。最近は練習試合でもいい結果が出せているので、チーム全体が自信を付けてきていますし、雰囲気はいいと思います。あとは、大会での試合が待ちきれずに、ウズウズしてるところがありますね」

 

——Hollis選手といえばゼドというイメージがありますが、チームとしてもゼドをMidレーンに置いたときの構成を特別に考えているのでしょうか。

Hollis「自分のチャンピオンプールの中で特に自信があるチャンピオンなんですが、味方の構成を見てやることより、敵の構成を見てピックすることが多いですね」

 

——経験豊富なHollis選手から見て、BQBはどういった強みを持ったチームでしょうか。

Hollis「Flex Pick(JungleとSupportなど、複数のロールで使用できるチャンピオンのこと)を上手く活用できることですかね。たとえば、グラガスを選択したとき、JungleでもSupportでも使うことができるので、ドラフトで相手を騙せます。そうやって敵を騙すと、敵のチームはほかのレーンに意識が行くので、Midの影響力が高まります。要するに、僕がキャリーすれば勝てるというのがBQBの強みだと思います」

 

——Midレーナーとして、憧れているプレーヤーはいますか?
Hollis「それほど考えたことはないのですが、Gen.GのFly選手が一番好きですね。彼は自分なりのスタイルを研究して、そのスタイルを貫いていくプレーヤーなんです。そこに魅力を感じますね」

 

——Promotion への意気込みを教えてください。

Hollis「去年のSummer Promotion Seriesで3-0で勝ったときのように、今年も3-0で勝ちたいと思っています」

 

 

 

Arora「努力で頂点に辿り着く、そういうところに憧れる」

——Arora選手はCTU (eSports学科のある韓国の私立大学「全南科学大学」) 出身とのことですが、日本のチームに加入しようと思ったきっかけなどはあったのでしょうか。

Arora「もともとは、日本のチームに加入しようとは思っていませんでした。プロゲーマーを目指しているときに、Hollis選手が日本のチームをおすすめしていたので加入することにしました。Hollis選手は同じ時期に大学に入った友人なんですが、早い時期にプロになって、日本に行ったんです」

 

 

——AEは二度目の挑戦でPromotion Seriesの挑戦権を手に入れたわけですが、ここまでLJL CSで戦ってみてどうでしたか?

Arora「個人的なパフォーマンスで言えば、惜しい気持ちです。前のシーズンも今回のシーズンも、自分ならもっと上手くできたと思っています。日本の2部リーグということで、少し甘く見て、あまり練習をしない時期もありました。これからはもっと頑張らないなと感じています」

 

——AEのチームの雰囲気はどういった感じでしょうか。

Arora「全体的には、かなり仲がいいですね。スクリムのときなんかは、感情が強く出てしまうのでぶつかるときもあるのですが、いつもは仲がいいです」

 

——Midレーナーで憧れているプレーヤーや、目標とするプレーヤーはいるのでしょうか。

Arora「Gen.GのCrown選手です。彼は才能ではなく、努力で頂点に辿り着いたプレーヤーだと思っているんですが、そういうところがすごく好きで。Crown選手は過去にほかのゲーム(『Starcraft』)でも頑張っていたのですが、そのときは大きな成功を掴むことはできませんでした。その後、LoLでも頑張っているのを見て、いつの間にか憧れのプレーヤーになっていましたね」

 

——Promotion 直前となりましたが、今の気持ちはいかがでしょう?

Arora「自分が選手として出場するかどうかはまだ確定していませんが、初めてトップのリーグの相手と戦うのでワクワクしています。緊張よりも、ワクワクや楽しみたいという気持ちの方が強いです」

 

Masyo「もっとコールができるADCになって、今の意識を変えていきたい」


——Masyo選手は、どのような経緯でAEに加入したのでしょうか。

Masyo「もともとは、HarmoniX GamingというチームでMidレーナーをしていました。HamorniX GamingでのLJLCSが終わって、その時チームにいたJungleのPolyp選手とTopのArumik選手が、Team Encount(Akihabara Encountの旧名称)に加入するという話があったんです。それで、同じように誘われていた自分も加入することにしました」
 

——MidからADCにロールチェンジしたんですね。ADCだとチームのキャリーを期待されるわけですが、それにプレッシャーを感じたりはしませんか。

Masyo「集団戦が起こったとき、ADCの上手さでその集団戦の勝敗が決まることが多いんですよね。そういうところもあって、キャリーできたときはめちゃくちゃ気持ちいいし、チームが負けていても自分が育っていれば巻き返せる試合もあります。そういうときにキャリーできるのは、プレッシャーというよりも、やりがいがあると思っています」
 

——チームに加入して、ゲーム内で大きく成長したと思うところはありますか?

Masyo「マクロの要素ですね。今まではソロキューのようなプレーしかできていなかったのですが、チームに加入することで、色々なことを学びました。集団戦でのフォーカスコールであったり、次に狙うオブジェクトの管理だったり。マクロ的な面では、自分だけでなく、チームも成長してきましたね」
 

——Masyo選手から見て、AEはどのような強さを持ったチームでしょうか。

Masyo「どのロールからでも勝っていけるチームだと思っています。例えばBotがレーンで少し負けていても、Top、Mid、Jungleから試合を動かしていけますし、逆にTopが負けていても、Botからキャリーできるチームですね」
 

——Masyo選手が目標とするADCとは、どういったADCでしょうか。

Masyo「どこで戦うかというコールを、自分から出していけるADCですね。次はどのタワーを狙うとか、バロンを狙おうとか、そういったコールも全部できるようになればと。今は戦うことに全部の意識を割いてしまっているので、自分でもコールができれば、先を見据えた動きのできる、いいADCになれると思っています」
 

——Promotionへの意気込みを教えてください。

Masyo「V3というチームは格上だと思うんですが、勝ってLJL1部に行きたいです!」
 

 

 彼らは上を目指す。頂点に辿り着くまで、あるいは頂点に辿り着いたとしても、歩みを止めることはないだろう。ただ、その道は険しく、多くのものが挫折してきた道でもあるのだ。

 それぞれの選手が理想を抱えながら、挑むLJLへの試練。LJL CS 2018 Summer Promotion Seriesは9月12日、13日に開催される。

 そこでぶつかり合う、LJLチームの意地とCSチームの野心。勝負の日、勝利の女神はどちらに微笑むのか。


 

ライター:つきひ