ONにすることにより試合結果を表示することができます。

LJL Week8:圧倒的成長を見せるCGAとSG

2019/03/14, 18:30 - BY RIOT GAMES

LJL

LJL Week8:圧倒的成長を見せるCGAとSG

いよいよLJL 2019 Spring Splitも終盤戦ですが、今年は戦局がかなり不安定になっています。まだ各チーム4試合から6試合を残しているので、ランキング上位のチームが連敗すれば順位の変動も大いにありうる状況です。私たちも注意深く、それぞれのチームの動向を伺うべきでしょう。

さてさて、Week8の注目はCrest Gaming Act(以下CGA)とSengoku Gaming(以下SG)です。

現在2位のCGAはUnsold Stuff Gaming(以下USG)との3度目の直接対決を制し、2勝で勝ち越すことができました。現在3位のBurning Core(以下BC)に対してもすでに2勝しているため、勝ち星でこの2チームに並ばれたとしても問題なく2位の座を得ることができます。

昨年のSummer Splitでは最下位に甘んじていたチームがここまでの成長を見せるなど、誰が予想したでしょうか。今シーズンのFinal出場候補として、目が離せません。

そしてSGは、先週のDetonatioN FocusMe戦の勝利でなにかを掴んだのか、急に調子を上げてきました。Week8ではCGAにも勝利し、現在の1位と2位に対して勝利をおさめていることになります。

やはり特筆すべきはWeek MVPにも選ばれたOdduGi選手のパワーと、マップコントロールや狙うべきオブジェクトの判断力が向上している点です。DFM相手にも冷静なトレードを行い、序盤キルで負けていたにも関わらずグローバルゴールドで大きな差をつけられなかったというのは、かなり大きな変化なのではないでしょうか。

それではCGAとSGのWeek8の試合内容、振り返っていきましょう!

 

Grendel「チームメイトが強く、僕も『普通なりに』頑張ってるのでここまでこれた」

シーズン開始から2位争いを繰り広げていたCGAとUSG。初戦はCGAの敗北でした。USGのKeymaker選手がBotレーンでマルザハールを使いArt選手を抑え、Enty選手のスレッシュによる少数戦闘を狙うというUSGの戦いかたに、対応しきれなかったのです。

2戦目は勝利。しかしそれは苦しみながらのものであり、「なんとか勝てた」という印象の強い勝利でした。序盤はTussle選手の視界コントロールによってhachamecha選手が動くことができず、耐え忍ぶ時間が続きます。ドラゴンをすべて奪われ、オブジェクト前の視界もとれず、USGに決定的な有利を渡さないようギリギリの綱渡りを行うような試合でした。

そしてWeek8での3度目の対峙。Art選手がKeymaker選手にを抑え込まれないよう、マルザハールとスウェインをバンしたにも関わらず、USGがピックしたのはBotハイマーディンガーです。Art選手を自由にはさせないという意図が透けて見えます。

対するCGAはTopにジャーヴァンⅣ、Jungleにスカーナー、Midにはアジールをピックし、浮いている敵を捕まえたり、集団戦を分断することが得意な構成を作りました。

三度目の直接対決、果たして軍配はどちらにあがるのか、注目の一戦の火ぶたが切って落とされました。

試合開始からわずか1分半後、誰もが驚愕します。なんとUSGは、TopとMidでスワップを行ったのです。Dasher選手のビクターがTopへ、apaMEN選手のアーゴットがMidへ向かいました。それぞれ対面はジャーヴァンⅣとアジール、むしろ戦うのが厳しくなるマッチアップを選んだことになります。

どういった意図かわからないまま進み始めた試合、困惑こそあったものの、CGAはできることを淡々と行うだけです。

試合を見る

機動力のないビクターは、距離を詰められたりガンクをされることに非常に弱いチャンピオンです。そしてジャーヴァンⅣは敵に接近戦を仕掛けるのが得意なチャンピオン。さらにシーズン通してTopレーンで戦っているNap選手とMidレーンにいたDasher選手では、Top経験の量も違ったのではないでしょうか。

ある程度のヘルスを保ったままレベル2になることに成功したNap選手は、迂闊な位置取りをしたビクターに対してブリンクで接近。ノックアップをいれた上で通常攻撃を繰り返し、そのままDasher選手をキルしました!

ただでさえJunglerのプレッシャーを受けやすいTopビクターは、これによってかなり厳しいレーニングを余儀なくされました。

一方、Midレーンに向かったapaMEN選手はどうだったのでしょうか。

対面はアジール、アーゴットにとっては辛いマッチアップです。アジールはダメージを出すために足を止めて通常攻撃しなければならないチャンピオンなので、そこを遠距離からスキルで狙われると厳しくなりがちなのですが、アーゴットは全体的にレンジ(射程)の短いチャンピオン。もちろんLuna選手がそこを突かないはずもなく、一方的にハラスを繰り返されレーニングの主導権を握られてしまいました。

USGのスワップが成功したとは言い難く、CGAが序盤から有利な展開を作っていきます。頼みの綱はKeymaker選手の使うBotのハイマーディンガーですが、戦闘前にタレットを壊されたり、CCで固められてしまえば脆いチャンピオンでもあります。そしてCGAはTopとMidで有利を築いているのですから、もちろん人数をかけてこれを潰すことが可能です。

試合は予想通り、ハイマーディンガーがレーンを押し込んだタイミングでNap選手とLuna選手がテレポートで背後をとり、USGのBotコンビをダブルキル! ふたつのレーンの優位をチーム全体の優位へと波及させました。

その後USGはハイマーディンガーを活かしたスニークバロン(こっそりバロンを狩ることです)を行ったり、Enty選手を囮にしてhachamecha選手をキルしたりと、試合時間の引き延ばしとCGAの隙を探る行為を行いますが、シーズン通して成長し続けているCGAはそれを許しませんでした。

ジャーヴァンⅣとスカーナーという敵を捕まえることが得意な二人組がプレッシャーをかけて視界を奪い、USGの誰かが浮けば一気に仕掛ける。その動きを徹底して行い、三度目の直接対決の勝者となったのです。

この試合ではUSGのスワップが失敗してしまったこともありますが、CGAは戦いを重ねるごとに、敗北、辛勝、快勝と進歩を見せてくれました。

Grendel選手は試合後のインタビューで「今週は早くから有利を作って勝てたので素直に嬉しい。最下位からのスタートで上に食らいつくつもりでいたんですが、チームメイトが強くぼくも『普通なりに』頑張っているので、この順位にいけたのかなと思います(Grendel選手は、初週で新メンバーについて聞かれたhachamecha選手に『普通』と言われていました)。Napは一回波に乗ると止まらないプレイヤーなので、最初にキルしてくれた時に勝ったなと思いました」と答えています。

この勝利で波に乗って、最終日まで突っ走ってくれることでしょう。

と、思いきや。この試合のすぐ後に思わぬ伏兵が潜んでいたのでした。

 

SG:チーム全体の圧倒的成長

Sengoku Gamingは、今シーズンからLJLに参入してきたチームです。Week6まではランキング下位に沈み、取り立てて注目されているわけではない状態でした。

しかし皆さんご存知の王者・DetonatioN FocusMe(以下DFM)を倒したWeek7から一気に注目され、チーム自体も何かを掴んだのか急激に強くなっています。その勢いは、現在2位のCGAを飲み込むほどでした。

この試合でSGはコーキとトリスターナというゲーム中盤から後半にパワースパイクを迎えるチャンピオンをピックし、序盤を耐えて中盤から勝っていこうという構成を選びました。対するCGAはMidにタロン、Botにビクターをピックし、序中盤のコントロールを握ろうと画策します。

かたや5勝9敗、黒星のほうが多いSG。かたや11勝4敗、現在2位に位置付けられUSGを二度下しているCGA。にもかかわらず、試合前の視聴者勝利予想ではそれぞれが半分ずつの票を獲得し、「どっちが勝ってもおかしくない」と思われていることが示されていました。SGへの期待の大きさがわかる結果です。

そしてSGは、見事その期待に応えます。レベル1から敵ジャングルに入り込み、ブルーセンチネルをスティール。そしてそこからBotレーンにガンクを行い、まずはArt選手にフラッシュを使わせます。hachamecha選手は自陣のブルーバフを盗まれているため、SGのTop側ジャングルに侵入してブルーバフを狙いに行くほかありません。それがわかっているSGはCGAのBot側のジャングルに侵入し、Midを中心に上側がhachamecha選手のゾーン、下側はSmile選手のゾーンというように、マップを縦に割りました。

これによって下準備を終えたSGは、Botコンビにレーンを押させてフラッシュのないArt選手を狙ったタワーダイブ(敵側のタワー下まで飛びこんでキルを狙うことです)を敢行。見事成功させ、Botでひとつ有利を作り出しました。

その有利をさらに伸ばしたのが、以下のOdduGi選手のプレイです。

試合を見る

序盤でBotレーンが不利になってしまったCGAは、hachamecha選手をBotに送り込んでレーンのコントロールを取り戻そうと目論見ます。SGサイドの視界に映らないように裏をとったhachamecha選手は、OdduGi選手とRaina選手にプレッシャーを与えて離脱。そのはずでした。

それを許さなかったのが、OdduGi選手の鋭すぎる判断力。トリスターナの「ヨードルグレネード(頭の上につく爆弾です)」と、ブラウムのパッシブ「漢の拳」による思わぬバーストダメージで、hachamecha選手の体力を一気に削ります。

キルラインが見えたOdduGi選手は「ロケットジャンプ」で飛び込みます。その動きを止めようとしたArt選手のスキルはフラッシュで乗り越え、hachamecha選手をキル! さらにキルアシストを獲得することでクールダウンが解消された「ロケットジャンプ」でその場を離脱し、なんと生き残ることに成功しました。

CGAがビクターをピックしたのは、序盤弱いトリスターナをレーニングから抑え込むためです。しかしSGはJunglerの動きでBotに有利を作り、OdduGi選手が個人技でその有利をさらに広げるという力業でそこを突破しました。

トリスターナはレベルが上がると射程が伸びるチャンピオンであり、コーキは装備が揃うことで大量のダメージを生み出せます。対するCGAのタロンは、単体へのダメージこそ高いものの範囲ダメージに欠け、集団戦では後衛に飛び込めないと役割を果たせないチャンピオンです。

SGはCGAの隙を伺いつつ試合時間を引き延ばして集団戦をすれば、ミスをしない限り勝利が転がり込んでくる状況を作り出すことに成功したのです。

そして試合はその通りに。視界のコントロールをしながら試合時間を稼ぎ、CGAの一瞬の隙を突いてバロンを獲得。トリスターナとコーキによる長射程の攻撃でCGAを押し込みながら、タワーの攻略を開始します。

Botタワーを無理に狙って前のめりになったSGに対してCGAがうまく集団戦をしかけたものの、OdduGi選手をとらえることができず状況をひっくり返すには至りません。

ドラゴンを倒して下がろうとするCGAに対してテレポートからエンゲージを仕掛けたSGがトリスターナのパワーで一気にキルを獲得し、そのまま試合を終わらせました。

この試合で面白いのは最初にCGAのブルーバフからスタートし、その後もBotにプレッシャーをかけ続けたSmile選手のプレイでしょう。もちろんチーム全体の判断だとは思いますが、SGの動きはシーズン当初と比べて何を狙うかが明確になっているのを感じます。

残り3週間の試合でもこのキレが失われず勝利を重ねていくのなら、行く末の非常に楽しみなチームになりそうです。

またOdduGi選手がインタビューの際に見せてくれる全開の笑顔と、「(勝てて)気持ちいいですね!」「WeekMVPめっちゃ嬉しかったです! 今週もおねがいします、絶対ほしいです!」という力強い前向きのエネルギーがたまりませんので、ご覧になっていない方はぜひご覧ください。

インタビューはこちら

 

順位はひっくり返るのか

シーズン通して勝ち続けているチームは強く、負け続けているチームは弱い。そう判断するのは早計であることを、Week7と8の試合でSGは示してくれました。

どんなチームも勝つためにベストを尽くし、必死で練習に励んでいます。そして伸び方はそれぞれに違います。戦術戦略がはまったことで、一気に連勝する可能性だってあるでしょう。

しかしDFMのように、圧倒的な安定感を誇るチームがあることもまた事実。それぞれが実力を磨いているなら、差が付きづらいという現実もあります。

もし上位チームがこれからの試合で全敗か、それに近しい戦績になってしまった場合。そしてさらに、下位チームがこれからの試合で連勝した場合。順位がひっくり返ることがないとは言えません。

さぁ、いったいどうなるのでしょう。私たちは彼らが切磋琢磨し、目の前の一勝をもぎ取るために脳みそを絞りつくすのを応援することしかできません。

上位に収まっているチームには、序盤からの勝利が報われてほしい。しかし臥薪嘗胆して這いあがりをもくろむ彼らにも、勝利があってほしい。

LJL 2019 Spring Splitは、残すところ3週間。そこで3位までが決まり、Semi FinalとFinalがやってきます。

ただ彼らの戦いに、悔いが残らないことを願います。

そしてもうひとつ。

Grendel選手のインタビューで知ったことなのですが、彼はとても「いい匂い」がするそうです。ファンからもらった香水をつけているのだとか。これは実際に会わないとわからないことですよね?

握手ひとつとっても、やけにパワフルな選手がいる一方で、遠慮がちにそっと手を握ってくれる選手もいます。推しの選手に会ってみたら、もっと好感度があがるかも。

えっ、ファンミーティングへの行き方がわからない!?

大丈夫です、チケットを買って試合会場へ行けば、間違いなく参加できますよ。チケットのご購入はこちらからどうぞ。

 

 

 

ライター:霞