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USGの日本人3名に聞く、セミファイナルの話とファイナルへ向けて

2019/04/09, 19:00 - BY RIOT GAMES

LJL

USGの日本人3名に聞く、セミファイナルの話とファイナルへ向けて

「王者」に挑むチームが確定した。

レギュラーシーズン1位を果たし、ファイナル進出を決めたのはDetonation FocusMe(以下DFM)。そしてセミファイナルに駒を進めたのは、レギュラーシーズン2位のCrest Gaming Act(以下CGA)と3位のUnsold Stuff Gaming(以下USG)である。

昨シーズン最下位から大躍進のCGAと、プレーオフ常連の強豪USGの戦いは接戦が予想されていたものの、やはり経験値の差が出たのだろうか。ふたを開けてみれば3-0という、USGの完全なるワンサイドゲームで終わった。今回は勝利したUSGの日本人選手であるTOPレーナーのapaMEN選手、ADCのKeymaker選手、SupportのEnty選手の3名に話を聞くことができたので、早速お届けしたい。

 

準備期間は2週間! セミファイナルを控えた心境やいかに

――ファイナル進出おめでとうございます。まずは改めて、セミファイナルの感想を聞かせていただけますか。

Keymaker「セミファイナルでは、レギュラーシーズンよりも納得のいくプレーができました。初めてファイナルに出られることになり、とても嬉しいです」

apaMEN「僕は放送時のインタビューで言った『もっときついと思っていたけど3-0で終われて嬉しい』という感想だけですね」

Enty「僕もとにかく勝てて嬉しかったです。1戦ぐらいは取られるかもと覚悟していたんですが、逆に1戦目で勝てれば3-0でいけると最初から思っていました」

 

――そのとおりの展開になりましたが、戦う前から勝てると予想していたということですか。

Enty「1週間ぐらい前から勝てると予想していました。その前はどっちに転がってもおかしくないかなという感じだったんですけど、最近調子が上がってきたので勝てそうな雰囲気ではありましたね」

Keymaker「うん、負ける気はしなかったよね」

apaMEN「え? 俺はわからんかったよ。えっと、僕はやってみるまでわからないな、という感じでした。でも1戦目で勝って、『ああ、これは絶対負けないな』と思いました」

 

――ではセミファイナルに向けて、何か特別に準備してきたことはありましたか。

Keymaker「僕はゲーム内でのコミュニケーションを意識して準備しましたね」

Enty「とくに変わったことはしていなくて、いつも通りこちらのピックの準備と相手のピックの分析ですね」

apaMEN「僕はNap選手の使うチャンピオンプールが固定されていると思ったので、対策を練っていました」

 

――Week11の最終戦でSengoku Gaming(以下SG)に敗北という形でシーズンを終えて、心配はありませんでしたか。

Enty「それはなかったですね。もうプレーオフ進出が決まっていたし、最後は楽しくやろうみたいな雰囲気があったので」

apaMEN「ペンタキル取ったから実質勝ち、みたいな(笑)」

Enty「まぐれ、おつ(笑)」

Keymaker「俺のアルティメットのおかげ! 全部キルスティール(笑)」

 

韓国人チームメイトの話と前週のオールスターの話

――ここまでのやりとりを見ても皆さんの仲の良さがすごく伝わってくるのですが、韓国人メンバーのDasher選手とTussle選手は、チーム内でどんな感じですか。

Enty「Dasherは日本語を覚えるのが早いですね。前にいたGangoは日本のアニメを見ていたのでだんだん上手くなっていきましたけど、それよりも早いスピードで日本語を習得しています」

Keymaker「最初のころよりめっちゃ上手くなってますよ」

Enty「Tussleはチームのムードメーカー的な存在ですね。ゲーム内でもみんながTussleの動きに合わせる感じはあります」

Keymaker「でもメンタルの浮き沈みが激しくて……(苦笑)。沈み方がすごいんですよ」

apaMEN「立ち直るのはすごく早いんですけどね(笑)」

 

――USGのチームの雰囲気がだいぶ見えてきた気がします。ここでちょっとだけ余談になりますが、1週間前に行われたオールスターはどうでしたか。CGAやDFMの選手たちと同じチームだったりしたと思うんですけど、どんな会話をしたのかちょっと気になります。

Enty「遊びゲームだったから、すごく面白かったですね。でも会話はそんなにしてなくて、勝てそうになっても『ネクサスは壊さないでおこう』みたいな話をしてたのは覚えてます」

Keymaker「うちのチームはWyverN選手が相手チームのArt選手とMIDレーン対決で、試合前から『俺が勝つ』ってお互いに言い合ってましたね。本当はCGAのLuna選手がどんな感じでコミュニケーション取るのかをセミファイナルに向けて聞いておこうと思ってたんですけど、MIDじゃなくてJungleだったんで関係なかったです(笑)」

apaMEN「僕は、DFMのSteal選手がコミュニケーションを取ってくれて上手いなと思いました。Gaeng選手もちょいちょい喋る感じで。ファイナルに向けて、思うところもちょっとありますね」

 

成長するUSG、プレースタイルの変化の秘密

――話を戻してセミファイナルの試合について聞いていきたいのですが、まずはKeymaker選手から。レギュラーシーズンではDasher選手を中心に試合をつくっていたのに対し、セミファイナルではDasher選手がBOTレーンに有利を広げに行くようなプレーが目立ちました。どういう経緯で、そのようなスタイルになったのでしょうか。

Keymaker「最初は単純にそれができなかっただけです。たぶんADCとSupportのコミュニケーションや、BOTのふたりとほかのポジションとのコミュニケーションがあまり良くなかったからでしょうね。今は上手くできるようになったので、そのぶんDasherもサイドレーンに出て行くような動きがやりやすくなったんだと思います」

 

――チームとして仕上がってきたということですね。では次にapaMEN選手にお尋ねします。セミファイナルではTOPレーンをかなり支配していて、去年までの戦い方と変わったなという印象を受けました。何かきっかけや理由はあったのでしょうか。

apaMEN「GangoがいなくなったことでBOTレーンだけでゲームする必要がなくなったから、じゃあTOPレーンでゲームできるようにしようということで、チャンピオンやプレースタイルを変えていきました。あとはMIDレーンもDasherに変わって圧力が上がったのでJungleも動きやすくなるし、サイドレーンへの影響力も高くなるから余計やりやすいみたいな感じですね」

 

――単純にメンバーが変わったからでしたか。だけど普通は「プレースタイルを変えよう」と言っても、そう簡単に変えられるものでもない気がするのですが。

apaMEN「コーチが変わってから、だいぶ上手くなったと思います。Rahuiコーチはフィジカルを理論でちゃんと説明してくれるので。たとえばスキルが当たらなかったら『外しちゃダメだよ』じゃなくて、なぜ当たらなかったのかまで教えてくれるんです」

 

――個人のフィジカルも上達しているというわけですね。それではEnty選手には、1戦目のドレイク前の集団戦についてお聞きします。Nap選手のアルティメットをQスキルで見事に止めた場面がありましたが、あれはどういう狙いで集団戦を組み立てたのですか。

Enty「ケネンがテレポートで飛んできたのはわかったんですけど、Q打ってもどうせフラッシュで避けられるなって思ってて、だけどとりあえず打って止められたら勝てるから狙うつもりではいました。そうしたら、Nap選手が避けようとしたのかフラッシュインしてきたのかはわからなかったんですけど、ちょうどフラッシュ先に当たったっていう感じでしたね」

apaMEN「俺がWでガチガチに囲んだのかと思ってたけど、あれQ当たってたんだ(苦笑)」

 

――あの場面以外でも、Enty選手がモルガナのQスキルを何度も当てていて素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

Enty「もともとフック系とかああいうスキルを当てる系が得意だから、自分で言うのもアレですけど相手がどこに動くかとか、そういう勘は持ってるのかなという気はします」

apaMEN「でも昔だったらケネンとか狙ってなくない? 最近は相手の一番やっかいな奴を狙う、みたいな感じになってるでしょ。ブラウムのEとかも昔はあんまり使ってなかったけど、最近よく使うようになったし」

Keymaker「確かに。Entyは最近守り意識が強いよね。控室でもカッコ良かったし。『俺が絶対守るから』って」

 

「王者」を倒すために―――「挑戦者」が考えていること

――ここまでとても興味深い話が聞けて、ファンの皆さんにも喜んでもらえるのではないかと思います。さらに喜んでもらえるように、ファンに向けて何かメッセージや今後の目標などを聞かせていただけないでしょうか。

apaMEN「ファンの皆さんからは差し入れをたくさんいただいて、すごく嬉しいです。手紙も全部読んでいます。ファイナルも頑張りますので、ぜひ応援をお願いします」

Keymaker「セミファイナルでもスローガン(横長の応援ボード)を持ってくれていたのが見えましたし、応援は励みになります。僕としては日本人ADCで上手いのはYutapon選手と引退したYutorimoyashi選手だと思うので、そこに入り込めるように頑張りたいですね。あと、今日は家族が会場に来てくれたんですが、こんなに応援してもらえるとは思っていなかったので嬉しかったです」

Enty「個人的には日本人ナンバーワンSupportにはもうなれたと思うので、あとは韓国人選手とイーブンになれるぐらい頑張れればいいかなと思います。Gaeng選手は強いと思うけど、ファイナルで良いところを見せられたらいいですね」

 

――最後に、強豪DFMに対してファイナルでどのように戦うつもりなのかを含めた抱負と、DFMを倒すには何が必要だと思うかについてぜひ聞かせてください。

apaMEN「DFMは戦略の幅も広く実力もLJLのなかでケタ違いなので、バンピックで勝てないと試合にならないかなという感じはしています。対面のEvi選手は使えるチャンピオンプールも広くて簡単に有利なピックはできないと思いますし、向こうよりも戦略の幅を広げる必要があると思います」

Keymaker「DFMのBOTレーンはLJLのなかで圧倒的に強いので、五分でいけるように頑張りたいですね。耐えるっていう言い方はアレですけど、負けないように。マッチアップで有利が取れたらイーブンにする自信はあるので、Rahuiコーチ頑張ってください(笑)」

Enty「BOTレーンで主導権が取れたら良い試合になると思いますが、正直DFMは集団戦もチームの作り方もレベルがひとつ上だなという感じはしています。でも勝てないっていうのはないですね。今日も3-0で勝ったし、僕らBo1よりBo5のほうが自信がありますから」

 

勝利を掴むのは「王者」の実力か、それとも「挑戦者」の勢いか―――。

待望のファイナルは、2019年4月13日(土)17時より東京・渋谷のヨシモト∞ホールにて開催される。チケットは完売しているが、試合の模様はLJL公式配信にてお楽しみいただけるので、優勝の行方をぜひひとりでも多くの方に見届けてもらいたい。

 

 

 

ライター:スイニャン