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CGAの若きキャリー陣、Luna & Artってどんな選手?

2019/03/19, 18:30 - BY RIOT GAMES

LJL

CGAの若きキャリー陣、Luna & Artってどんな選手?

今年2019年から会場、チーム数、リーグ形式などさまざまな面で新しくなったLJL。そこにさらなる新しい風を吹かせるべく、この春初めて日本の地へ足を踏み入れた韓国人選手は全部で4名。Unsold Stuff Gaming(以下USG)所属のDasherとSengoku Gaming(以下SG)所属のOdduGi、そしてCrest Gaming Act(以下CGA)所属のLunaとArtである。

これまで熱心にLJLを見てきた人であれば、前者2名の印象は強く残っているという人も多いのではないだろうか。かたやCGAはチームこそ良い成績を収めているものの、LunaとArtについてはまだあまり知られていないような気がしてならない。そこで今回は彼らのパーソナリティに迫るべく、いろいろな話を聞いてきた。

Art「CGAでADCを担当しているArtと申します。1998年生まれの20歳です。僕は去年のSpring Splitから台湾の2部チームに入り、その後1部に昇格してSummer Splitを終えたあと韓国に帰国しました。そして新しいチームを探していたところ、日本のチームがADCを探しているとのことで僕が合流することになりました」

Luna「僕はMIDレーナーのLunaです。2000年生まれの18歳で、これまでチーム経歴はありません。LJLが僕のプロデビューなんです。プロゲーマーになりたいと思って韓国のエージェンシーに相談したところ、日本と中国から1チームずつ紹介してもらいました。条件は両方ともほぼ同じ感じだったので、それならぜひ日本に行きたいなと思ってCGAを選びました」

 

少し緊張しているのか、ふたりの口調と表情は硬い。そこでいきなり、ちょっと過激な質問を投げかけてみた。実はこの日、筆者がたまたまLJLスタッフの方から「Lunaに日本が好きか聞いたところNOと言われてしまった」という話を聞いたのだ。この答えとは、矛盾するではないか。

Luna「えっ!? あれてっきり『日本語はできますか』って聞かれたのかと……。できないから『NO』って答えちゃったんですけど『日本は好きですか』だったとは! 誤解ですって伝えておいてください!」

Art「言われた人驚いただろうな。日本に来てるのに日本人に向かって『日本好きじゃないです』とか(笑)」

 

案の定Lunaの聞き間違いであり、筆者も内心ほっとした。自分の発言を思い出して焦るLunaと、それをからかうようにツッコミを入れるArt。その口調と表情は、一瞬にして普段のリラックスした雰囲気へと変わっていった。さて、そんなふたりにお互いの第一印象について尋ねてみた。

Art「最初はおとなしい性格なのかなと思いましたね。あまり笑わず物静かで気も弱そうに見えたし。僕も人見知りなんですけど、Lunaは本当に人見知りが激しい感じでした」

Luna「人見知りなのは合ってます。でも僕としては初めての海外だったし、チームメイトも全員初対面じゃないですか。しかも僕には経歴がないから、何か見せなきゃいけないような気がしてとにかくゲームばかりしてましたね。最初はArtさんともほとんど話さなかったです」

 

その後練習試合などを通じて今ではすっかり仲良くなったというふたり。仲良しを通り越して兄弟のようにすら見える。しかしそれは、彼らの外見のせいでもあるかもしれない。実際、周りからも似ているとよく言われるのだそうだ。それについて、彼ら自身はどう思っているのか訊いてみた。

Luna「嫌だなとか思ったりはしてないですよ。ただよく似てるって言われるなあというだけで、特に何とも思わないですね」

Art「自分たちでは似てると思わないんですけど、Lunaの両親やうちの母にまで似てるって言われて。あまりにも色んな人に言われるので、そうなのかなぁって感じです(苦笑)。だからせめて髪型で違いを出そうと僕が前髪に分け目をつけるようにしてたんですが、今日になって急にLunaも分け目をつけ始めて……」

Luna「急にイメチェンしたくなったんです(笑)。でもArtさんの分け目より狭くしたので、そこで見分けてください!」

 

 

LunaとArtが語る、CGAメンバーの素顔はいかに?

ここまでで、ふたりが仲良しであることは十分ご理解いただけたかと思う。そこで、彼らから見たほかのチームメイトについても聞いてみることにした。

Art「とにかくメンバー、コーチも含めてみんなすごく優しいんです。で、ひとりずつ特徴を挙げると、まずNapは女の子みたいなところがあります」

Luna「そうそう、座るときとかもおしとやかな感じ(笑)」

Art「hachamechaは僕らよりだいぶ年上なんですけどそれを感じさせないというか、友達みたいに接してくれて僕らとしてもすごく気が楽なんですよね。Grendelも実は年上なんですけど友達みたいな感じで、僕らが日本に来たばかりのときすごくお世話をしてくれました」

Luna「最初Grendelが洗濯機の使い方とかも教えてくれたし、日本の生活に慣れることができたのも彼の手助けが一番大きかった気がしますね。何でも面倒くさがらずに簡単な英語で教えてくれました」

Art「僕は昔フィリピンに留学していたこともあって日常会話レベルの英語ならできるし、hachamechaとNapは英語が上手いし、Grendelもけっこう話せます。Lunaだけが全然できないんですけど……あ、Qooコーチも同じぐらいできないかも(笑)」

 

せっかくなので名前の挙がったQooコーチについても聞いてみたのだか、今度はArtがちょっとした天然を発揮してLunaがツッコミを入れる場面に遭遇した。

Art「Qooコーチは僕らの言うことをよく聞いてくれて、よく従ってくれます」

Luna「ええ? Artさん、それは変ですよ。コーチじゃないですか」

Art「ああ、本当だ。まるで下に見てるかのような言い方になっちゃったな。そうじゃなくて、僕らの意見をきちんと受け入れてくれるって言いたかったんです。僕、放送のインタビューでもGrendelについて今みたいな感じで言っちゃって(苦笑)。こういう記事のインタビューはライターさんがきちんとまとめてくださるから多少言い間違いをしても大丈夫ですけど、生放送のインタビューは本当に気をつけないと……」

Luna「あれがきっかけでGrendelは『忠犬』ってあだ名がついて、サモナーネームも『ArtDog』に変えてましたからね(笑)。本人も面白がってるみたいだから問題ないですけど」

 

 

食べ物の恨みは怖い?LunaとArtの日本生活

さて、日本にやって来て2か月。チームにもすっかり打ち解けた様子のふたりだが、生活面で困っていることなどはないのだろうか。

Art「あまり外に出ることがないので、ゲーミングハウスでは韓国にいるのと同じような感じなんですよね。最初こそ電化製品だとかシャワーだとか家のなかのものも使い方がわからなかったりしましたが、今はもう問題ないですし。ただ、この前僕ら二人だけで電車に乗ったことがあって、そのときは通りすがりの人に簡単な英語で聞きつつなんとか帰ってきましたけどね」

Luna「ふたりとも日本語がまったくできないので。日本語を勉強したい気持ちはあるんですけど、チーム内に教えてくれる人がいないんですよ」

 

言葉の面は、LJLで通訳として活動している筆者でも少しはサポートできるかもしれない。そしてもうひとつ話題にのぼったのが、食事についてである。

Art「料理を作ってくれるマネージャーさんがいるんですけど、僕が食べられないものは今までにひとつもなかったですね。ただ辛い物が食べたくなることがたまにあって、この前もコリアンタウンへ行って韓国のインスタントラーメンを買ってきたんです」

Luna「でもあれ3日で食べつくした気が……」

Art「えっ? もうないの? あれ5個入りで俺2個しか食べてないから、お前3個食ったんだな(笑)」

 

冗談まじりに笑いながらとはいえ、いくつ食べたかきちんと記憶していて指摘するArtと、やらかしたといわんばかりの表情で顔を赤らめながら笑うLuna。本当に仲の良い兄弟のやりとりを見ているかのようであった。ファンの皆さん、次の差し入れは何にするか決まったのではないだろうか。

 

 

ふたりにとって「LJL」とは?若き選手たちが志すもの

ここまでふたりのパーソナリティにフォーカスを当てて色々な話をしてきたが、やはりゲームのことをまったく聞かないわけにもいかないだろう。手始めに、LJLの印象を軽く聞いてみた。

Luna「日本に来る前、『LJLは楽だ』みたいなことを言われたこともありましたが、実際戦ってみて思ったのは決して楽ではないということですね」

Art「LJLって公式大会として始まってからまだ3年ぐらいしか経ってないじゃないですか。これからどんどんレベルも上がっていくと思うし、将来が期待できるリーグだなと感じています」

 

確かにリーグとして徐々に発展してきているのは、間違いないのではないだろうか。実際今シーズンから2チーム増えて8チーム体制になったことで、順位争いもより熾烈なものとなった。そんなLJLのなかで彼らが注目している選手はいるのか、気になるところである。

Luna「僕はDasher選手ですね。同じMIDレーナーだし、対戦したときに本当に上手いなと思ったんですよ。とにかくレーン戦が強くて、対面ですごく苦労したのが印象に残っています」

Art「これって同じチームの選手を挙げてもいいですか。僕、Grendelに一番注目してるんですよ。最初はとにかく下手くそで……(笑)」

Luna「誤解しないでくださいね。Artさんはここから褒めていくので!」

Art「そこから練習を重ねるにつれて感じるようになったのが、伸びしろのある選手だなということなんです。だから彼にはすごく期待しているんですよ。僕が頑張って育ててあげないと(笑)」

 

非常に興味深い答えが返ってきたので、さらにGrendelのプレイの長所について尋ねてみた。

Art「ええと……それは、特にないんですけど……強いて言うならADCを守るプレイスタイルが長所になりますかね。Grendelって体格もいいじゃないですか。僕は痩せ型なので守ってもらわないと(笑)」

Luna「Artさん、たとえがすごいですね。GrendelはMIDレーナーのケアもときどきしてくれますよ。僕が『ワード置いて』って言うと、すぐにリコールしてワード買って置きに来てくれたりとか」

Art「最初のころはそれすらできなかったんですから! この2か月で本当に実力がどんどん伸びているんですよ。今後、Summer Splitではさらに期待ができそうです」

 

チームメイトへの期待に胸を膨らませたところで、最後に自分自身の今後にも目を向けてもらうことに。そして、応援してくれるファンの皆さんへメッセージがあればまとめて語ってほしいとお願いした。

Art「僕は、LJLで一番上手いADCと言われるようになりたいです! プレイとしては、集団戦で良いポジションをとることに長けていると自負しているので、そこに注目してもらいたいですね。ファンの皆さんには、今シーズン始まってからずっと見守ってくださったことに対してお礼を言いたいです。これからも応援を続けてもらえたら嬉しいです」

Luna「僕も皆さんに認めてもらえるようなMIDレーナーになるのが個人的な目標ですね。日本に来てプロゲーマーになったばかりの僕に、最初から大勢の日本の方に注目していただけて本当に感謝しています。プレイ面ではアサシン系のチャンピオンに自信があって、使えるチャンスがあれば相手のダメージディーラーをカッコよくキルするところをたくさんお見せしたいなと思っていますので期待していてください! あと、ファンミーティングにもっとたくさんの人が来てくれたら嬉しいです。お客さんが少ないと寂しいので(笑)」

 

最後はちょっと冗談ぽく話して、笑いあっていたふたり。これを読んだLJLファンが彼らを応援するようになり、次回CGAのファンミーティングに大勢のファンが集まることを願いつつ、インタビューを締めくくらせていただきたい。

 

 

 

ライター:スイニャン