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Wilder、Roki、hachamecha、Alps ――僕らが戦う理由

2018/03/29, 17:00 - BY RIOT GAMES

CS

Wilder、Roki、hachamecha、Alps ――僕らが戦う理由

 世の中には数多くの「プロ」がいる。分野は違えども、彼らが求めるものは常に同じ。自己の研鑽と、よりよい結果を出すことだ。

 しかし、彼らはなぜ最前線で戦うことを求めるのだろう。戦場(それは野球場だったり、氷の上だったり、電子の世界だったりする)に飛び込むのは、強い意思のいることだ。ましてや、そこで戦い続けるとなれば、モチベーションとなる理由があるに違いない。

 今シーズンのLJL CSでは、Promotion Seriesへの挑戦権をSCARZ Burning Core(以下SZB)とCrest Gaming Act(以下CGA)が掴んだ。今まさに1部リーグへ戦いを挑まんとする彼らは、どんな思いでリーグに参加し、これまでを戦ってきたのだろうか。

 今回はSZBからWilder選手とRoki選手、CGAからhachamecha選手とAlps選手をお呼びして、それぞれの戦う理由を聞いてきた。

 

Wilder「いいチームで戦ってみたいと思った」

――これまで海外での活動経験があるWilder選手ですが、参加してきたのはアマチュアの大会のみ。そこから、なぜLJL CSへの参加を決めたんでしょうか。

Wilder「もともと日本のリーグに対して、関心があったわけではないんです。きっかけは、Dara選手がチームのJunglerを探しているという話でした。世界大会への参加経験があるプレイヤーがいるチームなら、いいチームなんじゃないかなと思って参加することにしたんです」

――実際にチームに入って、LJL CSを戦ってみてどうでしたか?

Wilder「緊張はありませんでしたが、思っていたよりも難しかったです。最初はもうちょっと簡単に勝てると思っていたんですが、焦って普段はしないようなミスなどで、予想外の展開になってしまうことがあって。でも振り返ってみればシーズン通して楽しかったです」

――LJL CSへの参戦でWilder選手はアマチュアとプロの両方の環境を体験したわけですが、その差はなんでしょう。

Wilder「ゲーミングハウスで生活していることかなと。一緒に暮らして、試合が終わったらすぐにフィードバックを行うというのは、これまでにない経験でした。アマチュアの時はフィードバックをしたりせず、終わったらそれっきりだったので。それから、自分の使いたいチャンピオンをピックすることに、不安を感じるようになりました。ニダリーやカ=ジックスのような、序盤にゲームを動かさなければいけないチャンピオンは、失敗した時にチームに負担をかけてしまう。チームにどう貢献していくか考えることも、プロに必要なことだと思います」
 

 

Roki「俺ならもっとうまくできる」

――Roki選手はLJLで華々しい活躍をされていましたが、最初にLJLに参加しようと決めた理由はなんだったんでしょうか。

Roki「すごくプロを目指していたわけではなくて、LJLを見てた時に『俺ならもっとうまくできるな』『これ俺のほうがうまいぞ』と思って、プロチームに入ることを意識し始めました。今はぜんぜんそんなこと思ってないんですけど(笑)」

――ではRoki選手が考える、リーグで戦い続ける醍醐味や魅力はなんでしょう。

Roki「一人でやってるだけじゃ得られない知識や、チームでの動き方を学べて、奥の深さを感じます。ソロキューだとみんながやりたいようにやってて、結果が『運』になってしまう。でもチームだと一分前くらいから作戦を立てて、それに合わせた動きをするから、運の要素が減っていく。とは言え、自分たちもまだまだ試合をコントロールできていなくて、土壇場で慌てていることが多いです。もっとチームとしての動きを磨きたいなと感じます」

――ゲーム中に、チーム内で柱となっているプレイヤーは誰ですか?

Roki「Wilder選手です。以前も同じことを言った気がするんですが、韓国のうまい選手には、自分に見えてないものが見えていて驚きます。どうしてこんな動きをするんだろう、と思いながらついていったら、そこで起きた戦闘で勝てたりとか。彼はゲームメイカーですね」

――今のRoki選手の目標はなんでしょう。

Roki「このチームで完璧なチームゲームをして、最終的には日本一になりたいって思います。今回はもうPromotion Seriesで負けられないというか、今すごくいいメンバーだと感じているので、このメンバーでLJLに行きたいです」


hachamecha「味方が強くて敵も強いのが、一番楽しい」

――hachamecha選手が、チームに所属するきっかけはなんだったんですか。

hachamecha「自分はアメリカ育ちで、向こうでのLoLに思い入れがあったし、日本の競技シーンにあまり興味がなかったんです。だから自発的に参加したわけではなくて、誘われたのがきっかけですね」

――誘われたというのは?

hachamecha「以前DetnatioN FocusMeでADCをしていた、Hikari選手と遊んでいた時に、当時のCrest Gamingが彼を勧誘していたんです。でもHikariはその時やる気がなかったみたいで、『友だちのhachamechaってやつがセンスいいし、ADCやれるよ』と言ったらしく、勧誘が自分にきたんです。俺がJunglerなのは彼も知ってたのに! それで7回くらい断ったんですけど、8回目で根負けして『Junglerでいいならやります』と答えて、チームに入ったんです」

――自分からこの世界に飛び込んだわけではなかったんですね。ですがhachamecha選手は、もう1年以上戦い続けています。このチームで戦い続けている理由はなぜでしょう。

hachamecha「ほんとは辞めるつもりだったんですけど、就活をするかプロを狙うかで少し迷っていたんです。でもTopのNapさんは、他のチームからの勧誘を断って、このチームでやり続けると言うし、MidとSupportにもすごい選手が入ってきた。Alpsくんもロールチェンジして頑張っているし、今度こそいけるんじゃないか、雪辱してやろうじゃないかと思って、残ることを決めました」

――なるほど、このチームで1部リーグにいってやろうと。

hachamecha「結局このゲーム、味方が強くて敵も強いっていうのが、一番楽しいと思うんです。だから強いチームで、強い敵と戦いたい。それに日本人Junglerとして、自分がもっとも強いっていうのを見せたいんです」


 

Alps「こんなに面白いゲームでプロになれるなんて、かっこいいじゃないですか」

――Alps選手は今回からADCにロールチェンジしていますが、どんな理由があったんですか?

Alps「今のMidのメタが、アサシンよりはメイジが多くて、あんまり好きじゃないんですよね。それだったら敵をたたいてダメージを出していけるADCのほうが楽しいなと。ランクでサブロールにADCを入れるくらいにはプレイしていて、ある程度は馴染みもあったので」

――実際にワンシーズンADCとして戦ってみて、どうでしたか。

Alps「経験が浅いのでちゃんとやれるかって不安はあったんですが、おそらくすべての試合でアドバンテージをとれていたので、よかったです。その分練習ですごい叩かれて、苦労しましたけど。SupportのShield選手がものすごくうまいので、一緒にプレイしているだけで引っ張られて上達するのを感じます」

――では今回のテーマに戻るんですが、Alps選手がプロを目指した理由は何故だったのでしょう。

Alps「LoLってゲームをシーズン2からやっていて、こんなに面白いゲーム他にないなと思っているんです。その面白いゲームでプロになれるなんて、かっこいいじゃないですか。それに強い相手と戦うのは苦しいぶん、勝ったときの嬉しさもひときわ強いので」

――なるほど。ですが戦うだけなら他のチームにうつっても問題ないと思うんですが、CGAで戦い続けるのは何故ですか。

Alps「メンバー同士の仲が良くて居心地がいいのと、試合中に誰も諦めないところが気に入っています。中盤劣勢だと、消極的なプレイになってしまいがちなんですが、みんなどのタイミングでどう動けば勝てるのかっていうのを、考え続けてくれる。それがすごくいいところだと思います」



 

 プロとして戦う目的は、結局のところ「勝利」に集約される。どこで勝つか、どうやって勝つか、そのためになにをするか。すべては勝利のための布石であり、勝つことを至上の命題として選手たちが研鑽していることに疑いはない。

 しかしどうして戦うのかという理由になると、こんなにも違いが出る。

 選手たち一人ひとりに理由があり、それぞれの想いを抱えてサモナーズリフトに立っているのだ。それを思うと、彼らの戦いがより熱いものに感じられて仕方ない。

 Promotion Seriesは4月3日と4日に開催される。

 泣いても笑っても勝負は一度きり、運命の日はもうすぐそこだ。

 

ライター:霞