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CS入れ替え戦の出場チームが決定―RokiとKEYMAKER、それぞれの想い―

2017/08/08, 18:00 - BY RIOT GAMES

CS

CS入れ替え戦の出場チームが決定―RokiとKEYMAKER、それぞれの想い―

 8月3日、ついに今シーズンの入れ替え戦出場チームが決定した。"SCARZ(以下SZ)"と"V3 Esports(以下V3)"だ。

 SZはもともとLJLの1部で戦っていたチームだが、CSに降格してからチームメンバーを大きく変えて戦ってきた。序盤からランキング上位を維持していた上に、唯一チームに残ったmeiを中心としたチームワークは週を追うごとに磨きがかかり、個々の技量も相まってかなりの出来に仕上がっている。

 一方のV3は、序盤は少し落ち込んでいたものの、後半に入ってから調子を取り戻し、勝利を重ねて入れ替え戦への切符を手にした。特筆すべきはKazuの試合をコントロールする力であり、V3は彼を司令塔として高度な戦略的展開を作り上げる。油断ならない狡猾なチームだ。

 彼らはいかにして、このような変化を手にすることができたのか。そのキーとなるのは「信頼」だった。


 

SCARZよりRoki選手(Mid)~HANAGUMI KAREN戦を終えて~

 

 

――入れ替え戦出場決定、おめでとうございます。最初にインタビューをさせていただいた時に、1位でLJLCSを通過したいと仰っていたRoki選手ですが、無事にそれを達成できた今のお気持ちはいかがですか。

Roki「ありがとうございます。嬉しいですね、やっぱりとにかく嬉しいです(笑)」

――配信された試合では中盤までかなり劣勢でしたが、チームの雰囲気はいかがでしたか?

Roki「最近は負けていてもチームの雰囲気が悪くならないというか、あきらめない姿勢が身についてきていて、そこまで変化はありませんでした」

――なるほど。ではRoki選手はチームの中で一番頼りになる選手はどなただと思っていますか?

Roki「mei選手ですね。いつでもチームのことを考えてくれていて、どうやったら勝てるかもすごく考えてくれていて。彼を中心にチームが動いていて、すごく頼りになります」

――家族に例えたらmei選手がお母さんって感じなんですね。ではお父さん役はどなたでしょう。

Roki「Ivy選手です。『俺が金稼いでくるから』って感じで、どんどん敵を倒してゲームを動かしてくれる存在なので」

――残りのお2人は?

Roki「2人は兄弟というか、どっちも兄ですね。自分が年下なので(笑)」

――nororin選手とはかなり付き合いも長いと思うんですが、彼は昔と変わりましたか?

Roki「変わらないですね。彼のすごいところは確固たる自分を持っているというか、オフラインでも緊張しないし、絶対に怒らないし、安定しているところですね。むしろ怖いです。何しても怒らないから」

――チームとしての仕上がりはどうでしょう。チームワークや仲の良さの面でも語っていただけると嬉しいです。

Roki「今のままでいけば入れ替え戦は勝てると思います。チームワークは……まだ少し韓国人選手との間に壁があるかなと感じています。練習や試合を通していい関係は築けていますが、もっと仲良くなれたらなと」

――Darkcat選手は特に自分から仕掛けてゲームをメイクしていく姿をよく見ますが、彼ってどんな人なんでしょう。

Roki「Darkcatはかわいいですね、普段は温厚なタイプでnororinに少し似てるかなと。でもゲーム内では行くときは行くというか、強気になるところを理解してるプレイヤーです。韓国のプレイヤー全般に言えることですが、俺には見えないものが見えていてよくびっくりさせられます。『そこで戦ってどうして勝てるの!?』ってシーンがあったり。勝てるラインの見極めが上手いので、そこをもっと共有してチーム全体がそれに近づけたらなって思ってます」

――ラインの見極めですか、そういったものはRoki選手の中にもあるんですか? ここはソロキルできそうなラインだ、とか。

Roki「ありますね。相手のジャングラーがTopかBotにギャンクしているタイミングでは、このスキルを自分が当てれたら倒せるなと考えながらプレイしています」

――少し話は戻りますが、『韓国の選手には自分に見えないものが見えてる』って話がありました。ところが、入れ替え戦で戦う可能性のあるチームはすべて韓国人選手がMidをしています。このことについてどう思っていますか。

Roki「怖いですね! でも自分のプレイに自信を持っているので、楽しみでもあります。ここでやっぱり勝ちたいので」

――CS戦ってきて心境の変化などはありましたか。

Roki「ありましたね。前は1対1で絶対倒すぞって気負っていたんですが、最近はチームのために死なないでいようって気持ちになることが多いです。やっと意識がチームに向いてきたというか。チームのみんながすごく頑張ってくれて勝てた試合も多いので、チームのために自分も動こうって気持ちでプレイしています」

――では最後に、SZ全体でチームとしてどうなっていきたいですか。

「チームひとりひとりが、互いを信用して動けたらいいなって思います。まだ100%信頼しあえていないので、もっとお互いを信頼して戦えるチームになっていけたらいいですね」


 

V3 EsportsよりKEYMAKER選手(ADC)~HarmoniX Gaming戦を終えて~

 

 

――まず今日の試合、全体を通しての感想はいかがですか。

KEYMAKER「配信試合では特に緊張してしまうんですが、今回は焦らずにやろうって話をしていて、それを意識していました。勝ちに行こうとしてミスしてしまうことが多いので、チームを信じて、ただ目の前のCreep Scoreをしっかりとることだけ考えようと」

――やはり落ち着いてプレイするのが重要なんですね。KEYMAKER選手から見たKazu選手ってどんな人ですか。

KEYMAKER「司令塔って言葉が一番しっくりきますね。ゲーム内で一番コールしてくれるのでそれに合わせています。でも意見が違えばチームメンバーに対してでもしっかり言いますし、彼が言い過ぎてしまうところはほかのメンバーがフォローするように意識しています。特にLJLCSが始まった当初は彼自身も焦ってしまっているところがあったので、そこはチームでしっかり注意するようにして、後半ではかなり安定するようになったと思います」

――cogcog選手のピックというか、プレイスタイルはなにか変化がありましたか?

KEYMAKER「今まではファイターをよくピックしてもらっていたんですが、MidやBotがかなりキャリーできるようになって、タンクをやってもらうようになりました。本人も実はタンクのほうが好きらしくて、『視界を広くもてる』って言ってタンクをすすんでピックするようになりました。自分がキャリーするというより、チームメイトを信頼して火力出してくれよって感じでチームを支えてくれるように。後半にいくにつれてタンクをピックするようになって、かなり安定感が出てきましたね」

――かなりチームとしてよくなってきたと感じていらっしゃるんですね。ではKEYMAKER選手が思ういいチームの条件ってなんだと思いますか?

KEYMAKER「自分が一番チームで大事だと思うのは、お互いに信頼しあう、尊敬しあうことだと思います。もし信頼していないメンバーがいると、そこにフォーカスしてしまうというか、負けてしまった原因はその人じゃないかって発想にいきやすくなります。信頼がないと前に進みにくくなる。負けた原因を他の人に求めてしまうようになって、チームのメンタルも崩れやすくなりますし。負けは負けとしてフラットに原因を探せないと前に進めないなと」

――ではV3 Esportsというチームはどうやってそういう信頼を築いてきたんでしょうか。

KEYMAKER「特に何かをしたってわけではないんですが、互いにそれぞれがうまいと思っていて、そこで信頼が生まれたのかなと。最初は韓国人と日本人のコミュニケーションがなかなかとれなくて、韓国人プレイヤーもチーム経験が浅くて難しかったんですが、それぞれがチームとして動くために何ができるだろうってたくさん勉強して、そういう姿勢を見ているうちに信頼が生まれたのかなって思います」

――今日ペンタキルがとれたのも、チームへの信頼ゆえですね!

KEYMAKER「そうですね、『ペンタがほしい!』って話をしていたんですが、キルを譲ってもらえて無事にペンタキル獲得できました(笑)」

――これから入れ替え戦に挑むことになるわけですが、意識しているチームはいますか?

KEYMAKER「Rascal JesterとBurning Coreですね。入れ替え戦で当たる可能性が一番高いので。選手として意識しているというか、目指しているのはYutoriMoyasi選手です。彼のプレイであるとか、LoLに対する意識であるとか、そういうものすべてひっくるめて尊敬しています」

――これは日本選手じゃなくていいんですが、目指している選手はいますか?

KEYMAKER「Rekklesです。3年ほど前からRekklesのファンで、彼がケネンADCをやっていた時はすごくケネンADCを練習したりと、ずっと憧れています」

――まさしくAD Carryになりたいというわけですね。ADCに重要なことはなんだと考えていますか?

KEYMAKER「出すぎない、ですかね。自分はかなりアグレッシブなプレイヤーだと思っているんですが、前に行き過ぎて失敗してしまうことがよくあるので、攻撃的にプレイしながらも安全なラインの線引きができるようになりたいです。手前のタンクに攻撃しているのが一番簡単なんですけど、相手のキャリー陣にダメージを出せたらやっぱり強いわけで、どうやってタンクの壁をかいくぐって敵に攻撃できるかってよく考えています」

――では最後に、入れ替え戦に向けて意気込みをどうぞ。

KEYMAKER「絶対勝つので、応援よろしくお願いします!!」

 

 

夏の大一番、想いを胸に決戦へ

 今回インタビューに登場してくれたRoki選手とKEYMAKER選手の話を聞いていて感じたのは、どちらもチームへの信頼を重要視しているなということだ。2人ともアグレッシブなプレイヤーでありながら、その思考を捨てていかにチームのために動くか考えているという話を聞くことができた。

 LoLはチームゲームだ。いかに個人技が優れていても、5人が一丸となっているチームに太刀打ちすることは難しい。SCARZとV3 Esportsが入れ替え戦への切符を手にできた背景に、この大会を通して個人プレイからチームプレイへと思考をシフトさせることに成功したという事実があることは見逃せないだろう。

 LJLCSは回を追うごとにレベルが上がっていくリーグだが、中でも今シーズンの伸びには目をみはるものがあった。これまでは個人技で試合をキャリーするプレイヤーがいるチームが勝っていたが、今年の夏は明確にチームゲームを展開し、チームとして勝利するチームが出始めた。

 8月14日からのPromition Seriesでは、これまでとは一味違う戦いが繰り広げられそうだ。
 

ライター:霞