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Week9:いざ、初のプレーオフへ

2019/08/02, 17:00 - BY RIOT GAMES

LJL

Week9:いざ、初のプレーオフへ

LJL 2019 Summer SplitはWeek9を終え、残すところあと2週となった。今期はCrest Gaming Act(以下CGA)、V3 Esports(以下V3)がシーズン序盤に連勝を重ね、それを追うように前期王者のDetonatioN FocusMe(以下DFM)が連勝。まさに三つ巴の展開で、3チームが圧倒的な勝率をキープ。

Week8ではここまで好調だったV3が、今期成績がふるわなかったAXIZ(以下AXZ)とSengoku Gaming(以下SG)相手に敗北を喫した。V3にとっては魔のWeek8となったわけだが、次のWeek9、彼らは現在1位のCGA、そしてWeek8で2位のDFM相手に勝利した絶好調のUnsold Stuff Gaming(以下USG)との戦いで2連勝を飾る最高の結果になった。

それでは、Week9終了時のランキングボードを見ていこう。

順位はRascal JesterとAXZ以外は変化なしといった具合だが、CGAがV3に敗北したことにより、CGAとDFMによる1位争いは面白いことになってきた。

そしてもっとも大きなニュースとしては、V3がWeek9の最終戦でUSGに勝利したことにより、V3がプレーオフ進出を確定させたことだろう。今回は、今回のV3がプレーオフ進出を決めたWeek9の二試合に注目していこう。

 

Crest Gaming Act vs V3 Esports

ではまずは、V3がCGA相手に勝利した試合を見ていく。ドラフトのところでは、V3が最初のピックでAce選手の得意チャンピオンであるアカリをピック。Ace選手のアカリといえば、Week2、V3がDFMを下した試合が思い出される。危機的な状況からネクサスを守り、チームを勝利へと導いた。CGAも負けじとNap選手の得意チャンピオンのエイトロックス、hachamecha選手の得意チャンピオンのグラガスを取って対抗していく。

チームの構成としては、V3はAce選手のアカリとBaby選手のカーサスが中心になっている。アカリやカミールといった1vs1で強力かつ瞬間火力の高いチャンピオンと、カーサスのRスキル「鎮魂歌」を組み合わせて、敵1人を倒していくことを狙った構成だ。純粋なタンクチャンピオンはタム・ケンチのみと前衛を担うチャンピオンが少ないぶん、ADCの立ち回りは難しくなるが、その点は射程が長く高性能な移動スキルを持つエズリアルをピックすることで生存率を上げている。

対するCGAは範囲ダメージが優秀なチャンピオンを多くピックし、集団戦に寄せた構成になっている。ただ集団戦を仕掛けるためのスキルが少ないため、Luna選手のブラッドミアが育つか、hachamecha選手のグラガスがうまく集団戦を仕掛けるかのどちらかが必要だ。

 

翻弄するAce選手のアカリ

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試合は開始9分前後、CGAがドラゴンを倒し、バフを得ようと攻撃を開始したところで大きく動いた。ここで4対4の構図で戦闘が始まり、結果的にCGAはドラゴンを取り、V3が3キルを獲得した。

ドラゴンの残り体力が1000程度になったあたりで、まずはAce選手のアカリが突撃。体力が低いhachamecha選手のグラガスを目がけてR「完遂」からのフラッシュコンボを決めようとするも、それにはhachamecha選手が素晴らしい反応でフラッシュをして回避してみせた。

hachamecha選手はフラッシュ後にドラゴンをしっかりと確保していくが、そこに入ってくるのがBaby選手のカーサスのR「鎮魂歌」だ。ここでの戦闘は4対4で人数差はないが、CGAはチーム全体の体力が低い状態、さらに逃げ道を防がれている袋小路の状況へと追い込まれていた。

そこにAce選手が切り込んでいく。CGAのBotレーナーに対して大ダメージを与え、さらには3人が待ち構えるドラゴンピット内へも攻め込む。すかさずhachamecha選手はE「ボディスラム」で追撃に対してカウンターしようとするが、Ace選手はすべて見切っていた。R「完遂」使用後の隙を一切作らずに、そのままE「翻身手裏剣」でボディスラムを華麗に回避してみせた。CGAとしてはAce選手に狙いを定めるも、戦闘の4人目であったBaby選手もそこに合流。Baby選手のカーサスはフラッシュインからドラゴンピット内の戦闘を支配し、さらにはギリギリのところでviviD選手のタム・ケンチがAce選手を救出。完璧な連携とタイミングで、V3はドラゴンを取られるも3キルを獲得。特にJungleのゴールド差が顕著になり、この後の展開は圧倒的だった。

V3としてはPaz選手のカミールが仕掛けて、体力を削ったところにBaby選手のカーサスのR「鎮魂歌」。Ace選手のアカリが仕掛けて、体力を削ったところにも、やはりBaby選手のカーサスのR「鎮魂歌」。甘えたポジショニングでファームしている敵に対しては、viviD選手のタム・ケンチがR「船旅」でしっかりと咎めていく。

この最初のドラゴンの集団戦で起きたAce選手のスーパープレーから、終始主導権を握ったV3は、首位のCGAに対して27分、18キル2デスという結果で快勝。Week8の2連敗から一転、Ace選手が今一番自信があると自ら語るアカリで、一番の強敵を相手にV3は勝利を手に入れた。

 

Unsold Stuff Gaming vs V3 Esports

そして次は、Week9の最終戦となったUSG対V3の試合のドラフトを見ていこう。USGは前の試合で大活躍したAce選手のアカリをあえてBANせず、ナーを最初にピック。V3はそれなら望み通りに、と言わんばかりにアカリを最初にピックし、ザヤを合わせてピックしていく。そしてUSGはそのアカリに対して、ルブランをピックした。ルブランはパッチ9.14でE「エーテルチェイン」のスネア効果を発動させると、そのスネア効果時間中は真の視界を得るという変更が入った。そのため、アカリのステルスを看破することができ、アカリのカウンターとして注目されている。Dasher選手がAce選手を抑え込めれば、V3相手には勝利できるという判断だろう。

ただ、それをさらに上回っていったのがV3だ。2巡目のドラフトピックでリサンドラをピックし、Topレーンにアカリ、Midレーンにリサンドラを配置したのだ。リサンドラはルブランに対してレーンで若干有利なチャンピオンで、リサンドラにとっては戦闘を避けつつ自分が自由に動くという展開が作れるマッチアップだ。この試合において、V3としてはAce選手はあくまで集団戦やキャッチ(単体の敵を捕まえて倒すこと)の起点となり、Yutorimoyashi選手のザヤが集団戦で活躍できるようにするのが理想的な展開だろう。

 

レーニングを破壊するザヤ・ラカン

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この試合において、前述したとおりYutorimoyashi選手のザヤが育つことがV3にとって最高の展開だ。ADCが育つためにチームがやることというのは多々ある。Bot側に視界を取る、ガンクをする、カウンターをする……すべてがADCを育てるためによく行われることだが、大前提として、Botレーンでの2対2の戦い方、いわゆるレーニングというのはもっとも比重が大きいものだ。もしBot側の視界をしっかり取って、ガンクを成功させて、カウンターもしっかりしていても、肝心のレーニングのところで不利を背負っていては意味がない。

そういう意味では、この試合の序盤におけるviviD選手のラカンは、Yutorimoyashi選手のザヤを育てるために最上級の活躍をした。ザヤ、ラカンのコンビはチャンピオン特有のシナジーを持っているため、レーニングのところで強力なのは間違いないのだが、そこに必要なのがラカンのW「華麗なる登場」をいかに当てるかという点だ。

「華麗なる登場」の発動はそれほど早くないため、敵が移動を止めるタイミングや、反応できないタイミングで仕掛ける必要がある。それは例えば相手が少し無理をしてラストヒットを取るタイミングだったり、ワードのない草むらから仕掛けることであったり、要するに当てるには工夫が必要だということだ。

そのラカンの「華麗なる登場」を、viviD選手は何度も命中させていく。上の場面は、その最終的な結果となったキルだ。最初から見ていくと、映像に映っているだけでもLv.1のときに1回、Lv.2のときに1回、Lv.3のときに1回、そしてLv.5のときにタワー下で命中させ、上記のキルに繋げている。このviviD選手のスキル精度の影響により、試合開始10分時点でADCのゴールド差は約1200ゴールドにまで広がっていた。

ここからUSGも巻き返してキル数こそ一時逆転するものの、V3は序盤から作り出したゴールドの有利をキープし続け、最後の集団戦ではこの試合においてUSGのキーマンだったDasher選手を行動阻害で封じ込め勝利。序盤のviviD選手の活躍がなければ、この集団戦でKeymaker選手がダメージを出し切って勝利していた可能性も大いにあっただろう。そのままネクサスを破壊し、V3はプレーオフへの進出を確定させた。

 

Week10は8月3日の13時から開始。注目はV3対DFMの試合

Week8、Week9の1週間に2週分の日程を行うスーパーウィークが終わり、LJL 2019 Summer Splitも残すところあとWeek10とWeek11、そしてプレーオフだけとなった。

Week10では、今期大躍進を遂げ、今回取り上げたとおりWeek9で首位のCGAに勝利したV3と前期王者DFMの試合が行われる。V3は「プレーオフに向けて新しい試みを導入している」とYutorimoyashi選手がインタビューで語っていたが、DFMに対してどのような戦略を取ってくるのか。一方、現在2位のDFMとしては、今期の1位を狙うためにはもう敗北は許されないだろう。どちらのチームともに重要な意味を持つ試合であり、要注目の試合になりそうだ。

試合はヨシモト∞ホールで行われる。チケットの販売ページはこちらから確認が可能だ。

 

 

 

ライター:つきひ