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Week4:エレメントの女帝「キヤナ」の君臨

2019/07/12, 17:00 - BY RIOT GAMES

LJL

Week4:エレメントの女帝「キヤナ」の君臨

LJLにはいま、誰もが予想しえなかったことが起きています。長年戦い抜いてきた猛者、DetonatioN FocusMe(以下DFM)とUnsold Stuff Gaming(以下USG)を抑えて、比較的若いチームであるCrest Gaming Act(以下CGA)とV3 Esports(以下V3)が首位争いをしているのです。

そんな現在のリーグの順位表がこちらです。

Week4まで無敗だったCGAとV3ですがWeek4のGame1でついに直接対決が行われ、そこで勝利したCGAが現状1位となっています。しかしV3もそこで持ち崩すことなくGame2の対Burning Core(以下BC)戦で勝利したため、1敗に抑えることに成功しました。

CGAは単独首位に躍り出たとはいえ、予断は許されない状況です。

そしてV3と勝利数で並んだのがDFMです。スケジュールの関係でV3が一試合少ないとはいえ、Week3と4では順調に勝ち進んできました。やはり王者の貫禄か、序盤の敗北で焦らず自分たちのペースを維持しているようです。

そして順位表以外に目立った点と言えば、Week4からPatch9.13に変わりエレメントの女帝「キヤナ」がLJLに初登場しました。いえ、このあまりにも鮮烈すぎるデビューは登場というよりも、もはや「君臨」です。彼女はサモナーズリフトに君臨し、とある選手の手によってそのポテンシャルを遺憾なく見せつけてくれました。

というわけで今週は、キヤナが大活躍したCGAの試合と、DFMが逆転を見せた対USGの試合を取り上げていこうと思います。

それでは「女帝」と「王者」の戦いを、振り返ってみましょう。

 

天賦絢爛の名カップル、「キヤナ」と「Luna」

皆さま、キヤナのスキルセットはご存じですか?

近ごろのLeague of Legendsには複雑なスキルを持つチャンピオンが実装されがちですが、キヤナはその中でもかなり多くの要素を持ったチャンピオンです。

ここはパッチノートやチャンピオン紹介の場ではありませんが、これからご紹介するLuna選手がキヤナを用いて「なにをしているのか」を理解していただくために、紙幅をさいておくことにしましょう。

まずQスキルは「イシュタルの切先/エレメントの怒り」です。通常時は指定方向にキヤナの持つブレードを投げるだけのスキルなのですが、後述するWスキルによってエレメントを得ると「エレメントの怒り」が発動して、効果が変化します。

そのWスキルが「大地の力」。短い距離をジャンプし川、壁、茂みから「エレメントの力」を得て、キヤナの攻撃速度や移動速度を強化してくれます。さらにそれぞれのエレメントの力はQスキルに追加効果を発生させます。「氷の力」はスネア効果を、「岩の力」は体力が半分以下の敵により大きなダメージを、「草木の力」はブレードが通った範囲でステルスになり移動速度の上昇をそれぞれ発生させるのです。

Eスキルは「峻烈」。このスキルはシンプルで、指定した対象に向かって移動しながら攻撃してくれるスキルですね。キヤナが敵との距離をつめるのに便利なスキルです。

そして最後のアルティメットスキルが「天賦絢爛」。なんとも華やかなこの言葉、意味は「生まれ持った、眼がくらむほどのきらびやかさ」です。その言葉にピッタリのド派手なこのスキル、発動するとキヤナが衝撃波を打ち出して敵をノックバックさせます。さらにその衝撃波は、川や茂みにぶつかるとそのエリアにいる敵をスタンさせ、壁にぶつかった時は壁沿いに伝わりながら触れた敵をスタンさせていくのです。

ダメージもとんでもないもので、ドラゴンやバロンを迂闊に狙う敵はこのスキルで一網打尽にされてしまうことでしょう。

さて、前置きが長くなってしまいましたが本編に参りましょう。まずはGame4、CGA VS AXIZ(以下AXZ)の試合です。

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上のシーンはAXIZ(以下AXZ)のSupportであるLago選手がロームを成功させ、Luna選手の体力を削った直後の展開です。キヤナの体力が4割ほどになり誰もが「ここはGariaru選手がレーンの主導権を握るようになるシーンだな」と思った矢先に、Luna選手がフラッシュイン。

「峻烈」で距離を詰めながら、事前に川から得ていた「氷の力」の乗った「イシュタルの切先」でスネア効果を与え、さらにそこに「天賦絢爛」でノックバック&スタン!

最後は壁から手に入れた「岩の力」で大ダメージを出してフィニッシュです。

キヤナの火力もそうですが、このコンボを一瞬で成立させるLuna選手のテクニックはまさに「Lunatic(狂気的)」と言えるでしょう。

Gariaru選手は体力マックスの状態から、わずか2秒で倒されてしまいました。

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20分ほど時間がとんで、試合時間は28分、今度はバロンを狙った戦闘のシーンです。AXZは先にGrendel選手を捕まえて倒すことに成功し、バロンを始めます。4vs5を強いられたCGAですが、そこで活躍を見せたのがLuna選手。

今度は「草木の力」を使ったステルスを活かして敵の背後から忍び寄り、プレッシャーを与えます。まずは少しだけ逃げ遅れてしまったLago選手のラックスを倒し、味方の追撃に合わせて壁の向こうから「自然の力」を使ってブリンクイン。さらに再び「草木の力」でステルスになり、今度はDay1選手を撃破!

これによってCGAはバロンを獲得し、勝利に大きく近づきます。

それにしてもアルティメット無しでこの活躍、今後彼に対するBAN枠がどうなるのか必見です。

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最後はバロンとエルダードラゴンが出現し、お互いににらみ合いながら隙を探っているシーンです。

ここはAXZもしっかり集合し、彼らに油断や隙はありませんでした。キヤナやニーコを警戒して距離もとっています。しかしそんな壁など真っ向から破壊してしまうのが、Luna選手とキヤナの天賦絢爛さでした。

Day1選手にフォーカスしたLuna選手は、フラッシュと「峻烈」を使って無理矢理に敵の懐に飛び込み、一瞬でコンボを決めてDay1選手を倒し切ってしまいました。さらにそれによって陣形が崩れたAXZは、なすすべなくCGAに蹂躙されます。さらに恐るべきは、一瞬の判断で「草木の力」を使ってステルス状態になり、ギリギリのHPで生き残ったLuna選手のテクニックでしょう。

おそらくガーディアンエンジェルのパッシブによる復活も計算のうえでのプレイだったのですが、それを消費するまでもなく、真っ向からAXZの牙城を崩してくれました。

もはやLuna選手だけでモンタージュ(華やかな活躍をまとめた動画)が作れてしまいそうなこの試合ですが、もちろんそれはCGAのほかの選手たちの動きあってのこと。CGAがチームとして前シーズンより成長していることは間違いありません。

Nap選手を欠いた状態でこの活躍なら、戻ってきたらどうなってしまうのでしょうか。ワクワクが止まりませんね。

紹介した以外にもそれぞれの選手の細かな活躍がありますので、お時間がおありの方は試合を通してじっくりと、絢爛豪華なCGAの活躍をご照覧ください。

 

逆襲のDFM、伊勢エビかザリガニか

DFMのTopレーナーであるEvi選手は世界大会でも注目され、昨年はAll Starにも出場して活躍を見せてくれるなど、日本を代表するプレイヤーとして名をはせています。

なにより魅力的なのは、本人のお茶目さと親しみやすさ。それだけに、彼はさまざまな愛称で呼ばれてきました。赤くて「つ」の字型をしていて、ハサミをもっていて……甲殻類です。

そう、エビかザリガニか。調子のいいときの彼は「伊勢エビ」などと高級食材でたとえられますが、ダメな時の彼は「ザリガニ」と揶揄されたりします。そこにはファンたちからの愛や親しみ、期待が込められています。

Week4のGame8、DFM対USGの試合の序盤で彼はどちらかというと「ザリガニ」でした。フラッシュがないのにTopにテレポートしてプッシュして茂みにいるEnty選手たちに襲われ、その後もTop側にプレッシャーをかけられて動ける余地をなくされ、厳しい戦いを強いられます。しかしそこは世界にはばたくEvi選手。鯉が滝を登って龍になるように、試合の流れをつかめばザリガニだって伊勢エビになるのです。

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USGがよくやる戦術として、早い段階でEnty選手がロームを行い他レーンに影響を及ぼしていくというプレイがあります。そのためEnty選手はADCを守るチャンピオンを選ぶよりは、自分から仕掛けていくチャンピオンをピックする傾向が強くあります。スレッシュやノーチラス、昔はブリッツクランクなど、「敵を捕まえてキルチャンスを作る」サポートが得意なプレイヤーです。

さらにJunglerのTussle選手とEnty選手が同時に動けば、たとえ相手Junglerと遭遇したとしても人数差を作ることができます。

この試合の序盤は、そんなUSGの戦略が顕著に出た展開になりました。Enty選手とTussle選手がお互いのBotタワーがまだ残っている段階でTop側に陣取り始めたのです。

DFMとしてはこれに対応するために人を送り込まざるを得ませんが、後手に出ればより敵を捕まえる性能の高いチャンピオンをとっているUSGが有利なのは明白。この試合では斧を投げてスロウをかけることのできるオラフと、アルティメットの対象指定打ち上げと敵を捕まえられるフックを持つノーチラスが大暴れしていました。

対するDFMにエンゲージ手段は乏しく、不利を背負ったまま試合はズルズルと後半戦へ。バロンを狙って互いに視界の取り合いをする段階へと至りました。

しかしそこで仕掛けるチャンスを逃さないのがDFM。わずかにTussle選手が出過ぎた瞬間を狙って強引に距離を詰めていきます。さらにEvi選手がUSGのキャリーであるDasher選手を追撃! 完璧なゲージ管理(ナーが変身するためのリソースです)でDasher選手のもとへ飛び込むと同時にメガナーに変身し、アルティメットで壁に打ち付けてキルをもぎ取ります。

当然バロンに向かうDFMですが、そこで焦ってしまったのか、USGは距離を詰めすぎてしまい、反転したDFMに襲われて総崩れに。2キルを追加で奪われ、バロンまで獲得されてしまう結果に終わりました。

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しかしUSGも伊達にここまで戦い続けてはいません。DFMのエンゲージを担うEvi選手をフォーカスし、先にEvi選手を倒すことでDFMの攻め手を削ってオブジェクトを狙っていきます。対するDFMは視界のコントロールをしながらひたすら仕掛ける機会を待つ構えです。

そしてついにその瞬間が訪れました。上記の動画を見ていただければわかりますが、Evi選手のフラッシュがあがり、ゲージもたまっていつでもメガナーになれる状態でUSGが正面に陣取っています。それを逃すEvi選手ではありません。すぐさま敵陣に飛び込みアルティメットで味方側に敵を弾き飛ばし、さらにWスキル「こてんぱん」で3人にスタンを決めます!

こうなってしまえばUSGはどうしようもなく集団戦に敗北。DFMはバロン獲得から勝利の流れに入り、さらにエルダードラゴンを狙った集団戦でも勝利。序盤に不利を背負いながらも逆転し、USGのネクサスを破壊しました。

 

3連休はLJL観戦! Week5と6は連日開催

Luna選手用いるキヤナの華麗なコンボにアルティメットの「天賦絢爛」や、試合の中でザリガニから伊勢エビへと進化するEvi選手など、なにやら豪華な雰囲気漂うWeek4でした。

さて、今週末はスーパーウィークです。Week5と6が土日で連日開催されますので、ぜひお楽しみください。

見どころはもちろんランキング上位の直接対決です。CGAがDFM&V3と戦うスケジュールとなっております。果たしてDFMは敗北の汚名を雪(すす)ぐことができるのか、そしてV3はWeek4での対決の敗北を取り返せるのか。

はたまたCGAがここでも連勝を決め、Summerは俺たちが優勝するんだと力を見せつけるのか。シーズンの折り返しでもあり、ひとつの岐路となることは間違いないでしょう。

皆さま3連休のご予定はお決まりですか? え、まだ決まってない? それならもちろん会場に見に行きますよね!

チケットのご購入はこちらからとなっております。Luna選手のキヤナが生で見たいならぜひ! といっても、バンされたりピックされない可能性もあるんですが……。

他のチームのMidレーナーが使うキヤナも見たいですね。彼女にはまだまだ可能性がありそうです。それではスーパーウィーク、お楽しみください!

 

 

 

ライター:霞