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Week10:貪欲に勝利に食らいつけ

2019/08/08, 18:00 - BY RIOT GAMES

LJL

Week10:貪欲に勝利に食らいつけ

今年も暑い夏を駆け抜けて、あっという間にレギュラーシーズンの最終週が目前に迫ってきました。すでに3位以上のプレーオフ進出チームは決まっているものの、目の前の一勝をとるために選手たちは死に物狂いで戦っています。

毎週どこかしらのチームが見せ場を作ってくれるので飽きのこないLJLですが、Week10で大活躍したのはBurning Core(以下BC)とUnsold Stuff Gaming(以下USG)です。特にUSGはWeek8でDetonatioN FocusMe(以下DFM)に勝利するなど、後半戦で目覚ましい活躍を見せています。

それでは今週のランキングボード見ていきましょう、どうぞ!

これまで日程の関係でDFMだけ1戦多かったのですが、Week10でようやくすべてのチームの試合数がそろいました。DFMとCrest Gaming Act(以下CGA)が同じだけの勝ち星をあげて現在1位タイ、その後に先週プレーオフ進出を決めたV3が続いています。

プレーオフ進出への望みが絶たれたいま、4位以下のチームがどう出るのかというのが気になるところでしたが、むしろ失うものがなくなったことでより勝利に向けて貪欲になっている印象があります。

あとはもうどこまでやれるかという、自分たち自身との勝負になったことが大きいのでしょうか。やれることを自由に試しながら戦っているようです。

今回は彼らの奮戦の模様をピックアップしてみました。

 

Week10 Game2:V3 Esports vs Burning Core

V3 Esports(以下V3)がレーンから勝ちに行けるようなチャンピオンで構成を作り上げたのに対して、BCは悩みながらもこれまでにないチャンピオンを出してきました。そう、ADCキンドレッドです。

キンドレッドはJunglerとして設計されているチャンピオンであり、特に「キンドレッドの刻印」というパッシブによってジャングルモンスターに付与される「印」を集めることで、スキルのダメージが強化されたり通常攻撃の射程が伸びるなどのボーナスを得られるのが特徴的です。

それゆえか、もともとの射程距離はかなり短く設定されています。

レーンに出るのは厳しいと言われているチャンピオンですが、彼らをBotレーンに置いた狙いはどこにあるのか。注目の一戦が始まりました。

 

仁義なきスワップ合戦、不慣れなレーンでの戦い

バンピックフェーズでいきなり仕掛けたBCですが、試合でも相手の動きに合わせて柔軟に状況を変えていきます。MidレーナーのRoki選手にサイラスを渡したものの、同じくMidレーナーのAce選手がレネクトンをピックしたということで、相手の位置を確認してからTopレーンとMidレーンでスワップ(レーンを交代すること)を行ったのです。

サイラスは魔法ダメージに対してはシールドを持っていますが、物理ダメージに対してはほぼ無防備なチャンピオンであるため、レネクトンの相手は厳しいということを踏まえてのスワップでしょう。

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Roki選手とRayFarky選手はそれぞれ普段やっているのとは別のレーンを受け持つことになったため、ワーディングなどで少し不慣れな様子を見せます。

そこを突こうと、TopにやってきたBaby選手。しかしOnce選手はそれを見越して罠を張っていました。

Paz選手の仕掛けに対してじっと動かず、Roki選手をおとりにして茂みで待ち構えるOnce選手。アカリの煙幕が消えた、ここぞという瞬間に飛び込みます。Paz選手はフラッシュをもっていたものの、Once選手とRoki選手による一瞬の大ダメージで撃沈。さらに完全に後ろをとったつもりでいたであろうBaby選手も窮地に立たされます。

なんとかRoki選手だけでも討ち取ろうと動くBaby選手ですが、Once選手が間に入ることでリー・シンのスキルを通さずRoki選手を守ります。その間もRoki選手はダメージを出し続け、BCが2キルを獲得! 相手を揺さぶって有利を作ることに成功しました。

しかしV3は、BCのスワップに付き合ってはいけないとレーンの割り当てを変更。Ace選手のレネクトンをTopレーンに送り込み、Paz選手のアカリはMidレーンに。

両方のチームがTopレーンとMidレーンをスワップするという未曽有の事態に至りました。

 

試合を動かすRoki選手と、キンドレッドをピックした理由

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序盤こそうまく運んだものの、中盤に入って試合は膠着状態に。BCにはエンゲージ(集団戦を仕掛ける)スキルがほとんどなかったため、うまく戦闘に持ち込めず時間がすぎます。

そこを解決したのが、Roki選手。なんとワードが刺さっているのもお構いなしに、まっすぐ歩いて行って強引に戦闘を仕掛けました。

狙ったのはviviD選手です。高い機動力でチームをかく乱してくるラカンを真っ先に落としてしまえば、V3は集団戦の形を作れなくなるだろうという狙いでした。viviD選手はとっさに逃げるためにスキルを使ったため、BCの後衛はプレッシャーを受けることなく集団戦が行える形に。それによってPaz選手のアカリを倒すことに成功します。

さらにここで、キンドレッドのアルティメットスキル「羊の執行猶予」が輝きます。このスキルは、敵味方問わずフィールド内にいるチャンピオンが一定以下の体力にならず倒されないというスキルですが、これによって強引に集団戦を仕掛けたRoki選手を迎えにいったのです。

延命に成功したRoki選手は窮地を脱出し、陣形を崩されていたV3は一方的に2キルを奪われる結果に。そのままバロンへ向かうBCに対してスティール(ドラゴンやバロンを奪い取ること)を仕掛けたものの、それも失敗に終わり、バロンバフを持って準備万端のBCが自陣に詰め寄ってくる事態に。

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そしてそこから、最後の集団戦。ここでもキンドレッドの「羊の執行猶予」が仕事をしています。

なんとしてもインヒビターが欲しいと前のめりになってきたBCに対して、V3はチャンスだと集団戦をしかけました。まっさきにYuhi選手の体力を削り、倒してしまおうという動きを見せるV3に対して、Yuhi選手が「羊の執行猶予」を発動。これによってV3はダメージを出すべきタイミングをずらされ、さらに執行猶予が切れたタイミングでRayFarky選手の使うガングプランクが一気にダメージを叩き出します。

一瞬で後衛を瓦解させられたV3に対し、BCが失ったのはアルティメットを使い終えて役目を果たしたキンドレッドのみ。そのまま追い打ちをかけてエースを獲得し、試合に勝利しました。

 

Week10 Game5:Unsold Stuff Gaming vs Crest Gaming Act

続いてはUSG対CGAの一戦です。

この試合で注目すべきは、いま全世界で注目されているMidトリスターナを「Dasher選手が使う」という点です。

Dasher選手はリーグ5位という戦績のUSGにいながら、平均キル数で3位の座に輝いています。これは異常な数値です。

通常LoLの試合では、負けていれば負けているほどできることがなくなっていき、キルチャンスも生まれづらくなります。それゆえに、いかに個人技が優れていても試合自体に敗北していると、キルをとる機会自体が減るのが普通です。

そういった逆境の中にあってもキルを積み上げているというのは、それだけ相手を倒す機を熟知しているということであり、その機を作る術にも長けているということになります。

そしてMidレーンで運用されるトリスターナは、現在さまざまな地域のプロシーンで「カウンターが存在しない」と言わしめているピックです。

プレスアタックと「ヨードルグレネード(敵の頭上に付く爆弾)」の好マッチングにより、高いバーストダメージが期待できるうえ、「ロケットジャンプ(Wスキルのブリンク)」とアルティメットスキル「バスターショット(敵を遠くにノックバックさせます)」によって自分自身を守る力も高いのがその理由のようです。

Dasher選手とMidトリスターナが組み合わさった結果どんなことが起こるのか、試合前から楽しみなドラフトになりました。

 

堅実な序中盤戦

Midトリスターナに対して、相対するLuna選手はこれまでもキャリーする姿を見せてきたアカリを出すなど、互いに派手にやりあっていたバンピックフェーズとは打って変わって、試合は静かな立ち上がりとなりました。

Midレーンは早めにトリスターナを押さえ込みたいCGAが狙うため、激しい戦いが起きる可能性も予想できました。しかしEnty選手がスタートアイテムでポーションのかわりにピンクワードを購入してMidレーンのサイドブッシュに置き、Tussle選手もCGAのBot側ジャングルに侵入し視界を常に確保し続けるなど、MidレーンからBotレーンにかけて手厚くフォローすることでhachamecha選手のガンクルートを制限します。

これによってトリスターナは安全にファーム(ミニオンを倒して経験値とゴールドを稼ぐこと)ができ、さらにBotレーンではKeymaker選手とEnty選手がシヴィアとユーミというレーニングで強力なコンビを活かして、CGAのキャリーの片翼であるArt選手を封じ込めます。

TopではNap選手があと少しでArumik選手をキルできそうなところまでもっていたものの、仕留めきれずにその後ロームしてきたTussle選手とDasher選手にキルされてしまうなど、CGAとしては悔しいシーンも。

CGAは中盤以降の追い上げが強いチームではありますが、慎重に隙を作らず試合を組み立てたUSGがCGAに戦闘をしかける隙を与えませんでした。

ドラゴンを狙って起きた小競り合いでも、最終的にはUSG側が得をするような交換に持ち込むことで有利を作り、CGAをまったく寄せ付けません。

 

一気に決める後半戦

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激しいキルゲーム(互いにキルを取り合うゲーム)になることも多い最近のLJLですが、USGはこの試合で徹底して堅実な試合運びを行ってきました。

それぞれのレーンで有利を握りながらも、オブジェクトを狙った戦いや相手が隙を見せたシーン以外で戦闘をせず、ひたすらミニオンを押し込んで視界をとることを続けていたのです。

それもそのはず、Midトリスターナはレベルと装備の両方が揃った瞬間に高いキャリー力を発揮するのですから。

そのパワーが遺憾なく発揮されたのが上のシーンです。とんでもないダメージがほんの一瞬でケイトリンに叩き込まれているのがわかるでしょうか。

このダメージを見た瞬間に、Dasher選手がArt選手に向かって「ロケットジャンプ」で飛び込みます。慌ててatyamomo選手の使うタム・ケンチがケイトリンを口の中に隠したものの、時すでに遅し。あと一撃で倒れるというところまで追い込まれていたケイトリンは、口からでた瞬間にDasher選手によって蒸発。危険地帯に飛び込んできたDasher選手を倒したいCGAですが、「バスターショット」によって危険なアカリを遠ざけ、Enty選手のユーミがアルティメットスキル「ファイナルチャプター」を発動することで守っているため、CGAは彼を倒しきることができません。

ほんの一瞬で頼れるキャリーを失ったCGAは、戦線を維持することができず後退を余儀なくされました。

しかし人数差がある状態でミニオンを処理できるチャンピオンもおらず、絶体絶命の状況に追い込まれたCGA。

そのままなすすべなくUSGに飲み込まれました。

 

見どころはDFM対CGA、ついにラストウィークです!

何度振り返っても、「ほんとにもうSummerのレギュラーシーズンが終わるの?」と驚きの気持ちでいっぱいですが、泣いても笑っても最終週です。

そしてなんの因果か、1位を決める戦いがこの最後の週に待っています。

そう、DFMとCGAの一騎打ちです。

DFMが最後に2位と3位が争うSemi Finalに出場したのは、2016年のSummer Splitです。つまり彼らは2017年から2019年のSpring Splitまで、すべてのレギュラーシーズンを1位で終えているわけです。

そんな強豪を前に、CGAがどう戦うのか。一筋縄でいかないことは承知の上ですが、否が応にも期待が高まるというもの。運命のいたずらとはこんな状況をさすのかと、誰もが注目していることでしょう。

そんなラストウィークは8月18日日曜日の13時から、見逃す手はありますまい。

外は夏真っ盛りではありますが、会場内は冷房も効いていて快適な観戦をお約束します。

現地観戦用のチケットはこちらからどうぞ!

 

 

 

ライター:霞