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フレッシュチームBCを支える韓国人選手Once & Medic

2019/08/07, 19:00 - BY RIOT GAMES

LJL

フレッシュチームBCを支える韓国人選手Once & Medic

早いもので、6月中旬に開幕した「LJL 2019 Summer Split」もレギュラーシーズン終了の時期を迎えようとしている。全8チームのうち、上位3チームに入ればプレーオフに進出。優勝を目指してセミファイナル、ファイナルを戦うことになる。

今回残念ながらプレーオフ進出は果たせなかったものの、予想以上の好成績を収めているのがBurning Core(以下BC)だ。若い選手を多く採用し、奇抜なピックと最後まであきらめないアグレッシブな姿勢で面白い試合をたくさん見せてくれている。そんな魅力いっぱいのBCを支える、2名の韓国人選手に色々と語ってもらった。

 

Once「こんにちは。BCのJunglerを務めるOnceです。僕は2017年の春に『Challengers Korea』のBPZというチームにいて、夏はHong Kong Attitudeのサブとして台湾で活動していました。その後、日本のPENTAGRAMに半年間いたのは覚えている方も多いと思います。それから34コーチに誘われて、BCに移籍しました」

Medic「僕はSupportのMedicです。経歴は、韓国ゲーム科学高校に入学して『KeG』という大会に出たのが最初になります。その後APK Princeというチームの代打として『KeSPA CUP』に出てからBCへ来ました。以前BCにいたSanha監督が学校のコーチだったので、その縁で加入しました」

 

そうして日本を拠点に活動することになったふたりだが、気になるのは彼らの日本語能力である。最近、放送のインタビューでは日本語を話すようになったOnce。一方のMedicも家族とともに7年間オーストリアで過ごし、インターナショナルスクールに通っていたので英語ができるという。語学センスはありそうだ。

 

Medic「日本語は、日本に来てからかなり伸びましたね。日常会話はまだまだですが、ゲーム内は日本語だけです。日本のチームにいるのだから、日本語で話すべきだと思っています」

Once「僕のようなオタクは、アニメを見て日本語を勉強しました。最初に韓国で日本のアニメを見たときは何も考えずに見ていましたが、日本に来てからは日本語を使う機会が増えたので、アニメを見るときも『この単語はこういうときに使われるんだな』とか思いながら見るようになって、そのおかげで伸びたと思います。日本に来たばかりのころは、34コーチからもたくさん学びましたね」

Medic「最初だけ?(笑)」

Once「うん、最初だけ(笑)」

 

有名人? イケメン? お互いの第一印象は?

非常に明るくリラックスした雰囲気で始まったインタビュー。ふたりが同い年ということもあり、仲の良さが伝わってくる。というわけで、お互いの第一印象を振り返ってもらった。

 

Medic「どうだった?」

Once「先に聞きたい。こういうのはチームの後輩が先にやるものだし(笑)」

Medic「……了解。えっと、実はOnceって韓国でひそかに有名なんですよ。『Challengers Korea』にいたこともあるから知られていますし、ゲームも上手いことで有名です。なので僕もOnceの存在は知っていたんです。実際に会うのは初めてでしたが、この人がOnceかぁという感じで、有名人を見る感覚でした」

Once「それはちょっとおかしくないか? 遠まわしにからかってないか(笑)?」

Medic「褒めてるのに……。実際に上手いと思いました、スクリムでは。状況判断も早いしとても良いです。でもソロランクだと、僕が好きじゃないスタイルなので対戦したくないんですよ(笑)。自分がやりたいことだけやって、ほかのレーンでデッドしたりとか」

 

仲のいい普通の男の子たちが、じゃれ合うように言いたいことを言い合う雰囲気が続く。このままではインタビューと言うより雑談になってしまいそうだったので、Medicの第一印象を答えるようOnceに促した。

 

Once「第一印象は、顔がカッコいい! 実は会う前にスクリムを何度かやったんですけど、プレイスタイルを見る限りではカッコいいイメージではなかったんです。若干せこいプレイをしていたので(笑)。あ、フィジカルは上手いと思いましたよ。あとは最初のころあまり喋らなかったので、気難しくて人見知りするタイプなのかなとも思いました」

 

6名の共同生活、チームメイトたちの様子を語る

続けて、チームメイトについても語ってもらった。ここでは彼らの会話をそのままお楽しみいただきたい。

 

Medic「まずYuhiは努力家タイプの選手です。性格はすごくおとなしいわけでもなく、すごくうるさいわけでもない感じですね。言いたいことも結構言うけど言えないときもある『中間』って感じです」

Once「僕が見る限り、うちのチームはBotのふたり、とくにYuhiが一番普通の人だと思います……違うかな(笑)?」

Medic「RayFarkyが一番変わっているのは確かです(笑)」

Once「RayFarkyはぼーっとしているときもありますし、自分の世界に浸ってひとりで熱唱しだすこともありますね。RokiはBCのリーダーです。ファンからの人気もあるし。1か月に1回ぐらいはチャーハンを作ってくれたりとか、試合が終わったあとにみんなのぶんのユニフォームを洗濯してくれたりします。チームをまとめるリーダーシップがあると思います」

Medic「Rokiは細かい部分ですごく配慮ができて、みんなを気遣ってくれる性格ですね。あと、サブのBroooockも性格が良くて、誰とでもすぐに仲良くなれるタイプだと思います」

Once「Broooockはゲームも頑張ってるし、ご飯を食べるときもちゃんと一番に来るし。中国語がめちゃくちゃ上手くて韓国語もけっこうできます。日本語は当然上手いし。……ところで俺ら、RayFarkyのこときちんと話してなくないか? 変な奴って話で終わっちゃった(笑)」

Medic「でもそれは事実だからな。……まあ、面白い奴ですよ。ユーモアがあって。あと、モノマネが上手いです。LoLのチャンピオンのセリフとか。それからゲーム内ではすごく安定したプレイをしてくれて、良い意味で新人らしくない選手ですね」

 

最後に、34コーチについても聞いてみた。

 

Once「頭がすごく良いです。そしてメタを調べることに努力を注いでいます。いつでも最後まで残って仕事をしていくし、僕らの面倒もいろいろと見てくれる人です。バンピックもすごく頑張ってくれていると思います」

Medic「でも、堅苦しい人ではないんですよ。だからバンピックも選手たちの意見にも積極的に耳を傾けてくれるほうです」

 

参考までに34コーチはインタビューに同席していたので、選手たちはコーチの様子をチラチラ伺いながら語っていたという情報を付け加えておきたい。

 

今シーズンのLJLを振り返って

繰り返しになるが、今シーズンは善戦するもプレーオフ進出はあと一歩のところで届かなかった。

 

Once「それでも思ったより良い成績だと思います。みんなが頑張った証拠ですね。まだ後半のゲームメイクが未熟なチームなので、そこを補完していきたいです」

Medic「そもそも今シーズン優勝しよう、と思って結成したチームではないんです。今シーズンを通じて成長しようという感じでした。実際、以前より集団戦が正確に行えるようになった気はします。前はバラバラだったのが、お互いにどうするべきかわかるようになってきたと思います」

 

ひとつ気になっているのが、最近のOnce選手のパフォーマンスがこれまで以上に素晴らしいことだ。本人はどう思っているのだろうか。

 

Once「以前はチームに合わせてプレーしていたので、僕自身はあまり目立たなかったのかもしれません。最近はチームが僕に合わせてくれる雰囲気なので僕が目立つようになってきて、皆さんの目にはプレイスタイルが変わったように見えるかもしれませんね。あとは気持ちの上で焦ることが多かったんですが、今は落ち着いてプレーできるようになってそれも良い影響をもたらしていると思います」

 

そんな彼らが、今シーズンLJLを戦ってみて印象に残っている試合を教えてもらった。

 

Medic「ほかのチームと比べて変わったことをするほうなので、普通じゃないことをすれば印象に残りますよね。だからほとんどの試合が印象に残っています。WEEK 2のRascal Jester(以下RJ)戦WEEK 5のUnsold Stuff Gaming(以下USG)戦で使ったソナ・タムケンチとか、WEEK 1のUSG戦WEEK 4のV3 Esports(以下V3)戦で使ったシンジャオ・ルルとか」

Once「僕はWEEK 5のUSG戦ですね。グレイブスを使うことはまったく考えていなかったのに、AP(Ability Power)チャンピオンを急に相手が全部バンしてきたので仕方なく使ったんですよ。ところが練習もしていなかったのに思いのほか上手くいったので、印象に残っています」

 

興味のある人は、改めて見返してみるのも面白いかもしれない。他チームの話が出たところで、チームメイト以外で仲のいい選手がいるかどうか気になったので聞いてみたところ、ちょっと意外な答えが返ってきた。

 

Medic「Grendel選手(CGA)ぐらいですかね。すごく仲がいいっていうわけではないんですけど、日本に来る前から知っていたんです。たまたま対戦したときに彼がフレンド申請を送ってきたんですよね。メッセージを見てみたら『君、すごく上手いね』みたいなことが書かれてて。良い人そうだなと思って、交流するようになってちょっとゲームを教えたりもしました」

Once「僕はRamune(DFM)かな。日本では一番仲がいいと思います。韓国人選手だったらOdduGiさん(SG)ですかね。昔からの知り合いなんですよ。彼もアニメが好きで、僕のアニメの師匠です。僕は3~4年ぐらい前からアニメを見始めたんですけど、いつもOdduGiさんにお勧めのアニメを教えてもらっていました。最近RamuneもOdduGiさんもゲーム面でちょっと大変そうですが、この試練を乗り越えてほしいです。いつかきっと良い日が来ると思いますから」

 

ちょっといい話が聞けたところで、ありきたりだが最後に個人的な目標とファンへのメッセージを語ってもらった。

 

Once「僕は日本のLoL界でOnceといったら『悪くないよね』という印象を持ってもらえるような選手になりたいです。ファンの皆さんにはいつも本当に感謝しています。最近差し入れでアイマスクをいただいたのですが、おかげさまで睡眠の質がぐっと上がりました」

Medic「僕はとにかくミスをしたくないんです。そして僕が何かをすることによってチームを支えたいです。それで試合に勝ったり、チームが優勝したりする日が来たらいいなと思っています。ファンの皆さんのなかでもとくにファンミーティングに来てくださる方々とはもっとたくさん交流したいのですが、僕の日本語がまだまだなせいもあって思うように交流できず申し訳ない気持ちです。日本語の勉強も少しずつ頑張りたいと思います」

 

最後まであきらめず何度も立ち向かう彼らのプレーと同じように、最終戦も精一杯の声援を彼らに送ってあげてもらえれば幸いである。

 

 

 

ライター:スイニャン