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数字で見る2018 Mid-Season Invitational

2018/06/15, 00:00 - BY RIOT GAMES

MSI

数字で見る2018 Mid-Season Invitational

Zenith Arena(フランス・パリ)で開催されたMid-Season Invitational FinalでRoyal Never Give Upが優勝トロフィーを掲げてからもう3週間。MSIの視聴量データについては、大会終了後すぐに複数の推測値(サードバーティー製データスクレイピングツールを使用)が出て各所で話題になっていましたが、私たちから視聴者数・時間に関するデータをお知らせする準備がようやく整いました。

即座にデータを発表できなかったのは、私たちとしてはもう少し時間をかけなければ自信を持って提示できる数字をまとめることができなかったからです。イベント直後に出る推測値は話題性抜群ですが、どうしても正確性が多少犠牲になってしまいますから。というのも、実は配信サービスから発表される視聴量データはそれぞれ独自の基準と指針に基づいて算出されており、その内容はサービスによって大きく異なるのです。あるサービスは同時接続ユーザー数を、別のサービスは配信人気度のスコア(一部の地域において代替データとして用いられることが多い)や総計ユニークビューワー数(一定期間内の合計ユニークビューワー数)を発表する、といった具合です。こういった経緯から、世界各地のファンの視聴量を算出する今回のようなケースではより複雑な計算が必要となりました。

 

今年のMSIは15言語以上、合計14プラットフォームでライブ放送され、TV中継も2チャンネルで行われました。そして大会終了後には各パートナーが数日かけてデータを収集、検証し、私たちに共有してくれました(ライブ放送中に表示される視聴者数よりも精度が高く粒度の細かいデータです)。その後はライアット社内で各パートナーからのレポートを用いて、全体とのバランスを確認しながらデータの検証を進めていきました。しかし先述の通り視聴量の算出方法はプラットフォームごとに異なるため、ライアットではまず受け取ったレポートの標準化を実施して、それから検証プロセスを進めていきました。

 

最初のステップは論理チェックです。ここでは基本的な数学を用いてデータのダブルチェックを行います。

 

  • ビューワー総数はユニークビューワー数よりも多いか?
  • ピーク時の同時ビューワー数は平均同時ビューワー数よりも多いか?
  • ユニークビューワー数はピーク時の同時ビューワー数よりも多いか?
  • 視聴時間を平均同時ビューワー数で割った数値が、1日あたりの放送時間数に近い値になるか?

 

これが完了したらようやく本番開始です。提供されたデータを社内予測と比較していきます。具体的には「リーグ・オブ・レジェンドのイベントにおけるeSportsビューワー数の理論上の最大値」をざっくりと算出し、それをパートナーから提供されたデータと比較していきます。ここでいう「社内予測」は具体的なデータ(アクティブプレイヤーベース、eSportsファン数、リーグ・オブ・レジェンドの配信動画視聴者数の総計)をベースとし、そこにイベントの盛り上がりに好影響・悪影響を与えうる要因(例:いつも以上に宣伝をしたか?ライバル地域同士のFinalは盛り上がり要因になるか?)を加味したものです。

「具体的なデータ」の点では、最初に当該地域のアクティブプレイヤー数を確認します。登録ユーザー数やアカウント数合計よりも、こちらのほうが潜在的eSportsファンの算出指標として適切だと考えるからです。登録ユーザー数やアカウント数合計を指標とした場合、過去に一度でもリーグ・オブ・レジェンドをインストールしたことのある人、つまり現在はコミュニティーから離れている人まで全員カウントされてしまいますからね。過去30日以内にリーグ・オブ・レジェンドをプレイした人であればMSIを視聴する可能性はあるでしょうが、プレイしていなければおそらく視聴しない、と判断するわけです。

次に推測するのが、他のeSportsイベントを視聴する人の数です。eSports全般を好んで視聴する人や、MSI参加チームを他のゲームタイトルで応援しているファン(複数タイトルで活動しているプロチームのファン)ならば、MSIを視聴する可能性が比較的高いと評価します。

最後の項目はリーグ・オブ・レジェンドのゲーム配信視聴者数です。eSportsに特化したコンテンツでなくとも、eSportsに隣接する形で存在しているコンテンツも含めて推測します。定期的にリーグ・オブ・レジェンド関連の配信を視聴している人であればMSIの放送をクリックする可能性がある、と考えます。

上記の各段階でパートナーから提供されたデータが社内推測データと乖離していることが判明した場合は、パートナーにその旨を報告して確認を依頼します。乖離が起きた理由を解明し、新たに提供された補足情報に基づいてデータを処理することで、ようやく自信を持って公開できるデータとなるのです。

さて、それではMSI 2018の総視聴者数はどれくらいだったのでしょうか?今年は各指標とも2017年から大幅な上昇が見られました。おそらく配信プラットフォームが増加したこと、より多くの人が視聴しやすいスケジュールが設定できたこと、そしてイベントを認知してもらうための新手法を導入できたことなどが理由と思われます。

 

最後に、MSI 2018が過去最も視聴された大会となったのは、実際に視聴してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。続くWorlds 2018でも新記録を実現できるよう、引き続き尽力していきます!